beatmania 7thMIX keepin' evolution
ヒップホップの曲が多く収録されたのですが…
ゲームタイトル | メーカー | 使用基板 | 発売日(稼働日/配信日) |
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beatmania 7thMIX keepin' evolution |
Konami Amusement | DJ-MAIN HARDWARE | 2002年1月31日 |
IIDXでリテイクされて欲しい曲もあるのですが…
みなさんおはようございます。こんにちは。こんばんは。セリスです。
今回はコチラ。『beatmania 7thMIX keepin' evolution』。
IIDXではありません。IIIでもありません。スタンダードの五鍵盤です。
何故これを取り上げようと思ったのかと言うと…五鍵盤、IIDX、III。総てのbeatmaniaにおいて、五鍵盤7thMIXはやや悲劇的な結果だったような気がするからです。
実際当時のコナミ音ゲーはIIDXさえもアーケードですらギリギリという感じで、家庭用に至っては……という、今とは全然違う状況でしたし、実際家庭用の五鍵盤は商業的にも振るわず、この7thMIXやFINAL。IIIは発売されていません。
そして私がこの7thがプレイできたのは、FINALがリリースされた後、少ししてからの、大宮アルシェの地下に当時ありました、アリーナというゲーセンでした。
やってみて、最初に出てきた一言が「ああ、やっぱり…。」という一言だけでした。
ゲームのモードについて
選べるモードは三種類。「normal」はIIDXで言う所のSTANDARDモードになります。
「free」はIIDXにあるFREEモードと同じです。
三枚目は決められた楽曲を、ゲージ回復なしで五曲連続でプレイする「expert」になります。
また、この画面の状態で黒鍵盤二個を同時押しすると、フレームタイプが「classic」と「SEPARATE」と切り替えられます。
beatmania神話に苦しんだ楽曲
低難易度は叩いていて面白い譜面は多いのですが、楽曲に関しては6thMIXからは従来と違い版権曲であったり英国を中心に活動するDJやアーティストとタイアップした楽曲にスポットを当てるなど、かなり本格的な志向でした。
しかしそれはbeatmania五鍵盤シリーズの神話に苦しんだ諸刃の剣でした。
この部分は絶対触ってはダメ。崩してはダメ。従来でウケているからこそ変えてはいけない…と言う思い切って触っても良い部分が触れなかった事が、人気低迷で終わった4thMIX,6thMIX,7thMIXには強く出ていました。
特に6thMIXからは譜面もIIDX志向にしてしまったため、断末魔です。
なので、FINALは凄く手が入りました。触っていないデータが無いという位。ぱっと見変わってないじゃないかと思われないようにするために、基本のゲーム画面を変えて、BGAを犠牲にしてbeatmaniaIIIの曲を入れたり、何より楽曲が移植曲や復活曲を含めてかなり明るい曲が中心になった事からも、この6thMIXと7thMIXの方向は違っていたんじゃないかなと思います。
completeMIX1,completeMIX2,CORE REMIX(あとせいぜいあってclubMIX)でバージョンが止まってる店が多かった事や、それら三作品(四作品)はIIDXプレイヤーも割とプレイをしていたような気もしますし、あながち違ってはいないのかなぁ…と。
こうして出てきたものが、一番最初に書いた「ああ、やっぱり…。」という所です。
expertモードについて
VOCAL / TECHNO / POWER / SPEED / SELECTION の以上5コースの合計スコアの上位6名には「開発ミーティング参加の権利」が与えられました。
コースをクリアするとこのようにパスワード表示画面になります。当時はDJ NAMEをきちんといれて、表示されるパスワードをメモしてサイトに登録する必要があったのが時代を感じます。
また、隠しモードとしてexpert+が登場。7thMIXでプレイできる難関譜面をゲージ回復なしで10曲連続プレイするモードも出てきました。
一応私はクリアはしていますが、五曲目次第の所が大きいので…。
長すぎる隠しコマンド
五鍵盤のbeatmaniaシリーズは全曲全譜面が最初から解禁された状態で、しかも同じ曲を連続してプレイできる「全曲FREEモード」があります。IIDXシリーズで言う「BLACK VIP PASS」です。
毎週一回の公式サイト更新と併せて隠し要素を細かく公開することで、プレイヤーの関心を長引かせる狙いがあったのですが、その反面としてバックアップ機能が無いために一番最初にプレイする人は毎回ややこしいコマンドを入力するという難点もでました。
当時のコマンドを全部…ではなく、最善手のみ掲載します(それでもかなりややこしい)ので、お手元に専用コントローラーが二個ある方は是非試してみてください。
Phase 01 [2]と[4] を押した状態で [3] を押す
Phase 03 Phase01以上の状態で[6][4][2][7][7][4]の順に押す
Phase 05 Phase03以上の状態で[1][8][8][3][3][10][5][9][5]の順番に押す
Phase 06 Phase05の状態で[6][9][7][10][4][10]の順に押す
Phase MAX Phase06の状態で[1]を押し続けたまま[8][3][2][10][9][8]の順に押す
まとめ
思い切って触れなかった結果、ロケテストは散々たる有様だったようで、基板も先行販売のみしか製造されていません。
beatmaniaの呪縛から逃れるべくあの手この手を尽くして後に成功したIIDXと、呪縛に苦しめられたまま終わった五鍵盤という、ユーザーとオペレーターの評価も意外な結果となってしまいました。
しかしこのゲームに収録された楽曲の中には、のちにIIDX等の他の音ゲーに収録された楽曲があるのも事実なので、もし興味があれば検索などしてプレイ動画を閲覧していただくなどしてほしいと思います。
テストモード
[NORMAL MODE STAGE NUMBER]は5にすることが出来ます。
初期設定だと3なので、もし五鍵盤を入荷するロケがあれば、IIDXの仕様に併せて4にするか、5にしちゃうか…でしょうか。