道具の使い方

このコロナ禍。雑誌、テレビなど様々なメディアで何でもかんでもむやみに勧める事がある。何をするかという動機の重要性についても説明する記事も多いが、それでも購入や導入を結論づけて仲間に引きずり込もうとする。結局導入や購入が目的となってしまうのです。〇〇を使って✕✕をする…というのではなく、◯◯を使う…で止まっているのです。はっきり言ってしまえば、目的がないのと同じことです。

道具とは目的を達するための補助の役割とするのに対し、道具そのものを目的とした場合、その先になにがあるのでしょうか。道具を目的とした後に、新しい目的が見えたならば、それで良いでしょうが、それが出来なかったとき、持て余した高価な道具に対価にみあった代償を求めるとどうなるのか…。それは道具に使われたあげくの時間の浪費で、それに気が付いたとき、道具をしまい込む。これは目的がなかったときの喜劇だが、明確な目的があればより道具は有効な手段となってくれます。

日本人は「テレワークだと仕事がはかどらない」 7カ国調査で唯一
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2109/29/news073.html

趣味趣向、考え方は、人それぞれ企業それぞれではあるべきでしょう。企業によってはコロナを機会に徹底的に無駄を見直して給与や福利厚生その他に還元したケースも有ります。しかし道具そのものが目的となった場合、そうは簡単にすすまない。何も考えずに導入し、はんこ出社、テレワークマナーという言葉も産まれたように、かえって鬱陶しい内容を増やし、より重くより面倒により使いにくい改悪を繰り返す。使うための道具に無駄なルールやしがらみをそのまま載せる事に何の意味があるのでしょうか?そのおかげで道具が持ちにくくなれば、それらをひっぺがしたくなるのは当然ではないでしょうか?

飾り付けが増えるに従って、道具は道具でなくなっていく。目的は目的ではなく道具は目的であり目的は道具となる。他人が道具をどうしようと勝手ですが、そのおかげでお飾りの道具が増えて、ひっぺがして磨く作業に無駄な労力を使わなければならなくなる。見た目はきらびやかに光っているが、切れ味はままごとの包丁と同レベル。磨かないとまったく使えない道具ばかり増えていく。有効に使えば日本の雇用や流動性の改善、企業健康の改善にまでつながるはずのテレワーク。

緊急事態宣言が解除された=コロナは絶滅した!
こんな考え方では日本の未来も真っ暗です。

でも見た目の豪華さ格好良さって、初心者を騙して引きずり込むという使い道があるんだよね…

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