さんまの名探偵

子供をターゲットにしたのか、視覚。直感で判り易くさせる工夫が特徴。
※関連作品も簡単にだが紹介する。

タイトル ゲーム画面 フィールド
このゲームに泣かされた人は数知れず… 大変な事…とは? ハヤブサ?

ゲームタイトル メーカー ジャンル ハード
さんまの名探偵 バンダイナムコエンターテインメント アドベンチャーゲーム ファミリーコンピュータ

めちゃイケ終了に寄せて…

これを執筆している今は3月10日。土曜の夜8時を長く支えた「めちゃイケ」が終了を迎えます。「めちゃイケ」の前に、幾つかの返還を遂げているのですが、元々はフジテレビの黄金時代を築き上げた「オレたちひょうきん族」の枠であり、このさんまの名探偵は、「オレたちひょうきん族」の吉本興業タレントが中心に出演しております。
今回このタイトルを、「(後述の)ナイナイの名探偵と併せて紹介をしてみてはどう?」とDS.T君から提案があり、資料映像も送ってくれたので、これは紹介しなければ…と言う事になったわけです。
アイデア提案と併せて、資料を提供してくれたDS.T君に感謝。


子供向けに味付けしたデザイン。

オホーツクに消ゆではテキスト中心で作られていたのに対し、こちらはイラストやマップ、アイコンなど。直感的に判断しやすい仕様で構成されています。
その上で道中にはミニゲームがあったり、怪しいオブジェクトや重要なオブジェクトはかなり目立つようになっていたり、
重要なシーンでは効果音も流れたり…と、なるべくマイルドな調整になっています。そのうえでどうしても迷った時のミニゲームも(運ゲーですが)あるので、所々用意されているトラップポイント(あからさまな物から、焦ると取り返しがつかないものまで様々)を除けば、(シビアな局面もわずかながら存在しているが)行き詰まる事もそんなに無いでしょう。


まさかの難所がミニゲームと言うトラップ。

このゲームの評価を落としている理由が、このミニゲームです。例えばシンプルなボタン連打によるレースゲーム。シンプルなだけに出来ない人にはどうしようもないと思います。(実際連射パッドを使ってもかなりギリギリの難易度。)
もう一つの難所は鬼ごっこ。ターゲットが隠れた家を当てる必要があるのですが、運ゲーなので、運が悪いと逃げられて失敗してしまいます。
操作が大詰めになった時に泣かされた人も多いのではないでしょうか。


ストーリーはきちんと完成されています。

事件当時だけでなく、事件後に不審な動きをしている人物もかなり多く、調査の結果本当に無実であったり、本当に怪しかったり、物語全体に大きな起伏があります。
要所要所で「アリバイが磐石だった人物の意外な行動…」といった展開が二回三回と発生するのですが、その割に犯人の目星は早い段階で立ちやすいと思います。
けど、あのトリックまでわかった人は、当時何人いたでしょうか…
(犯人はこの人だと思うんだけど、トリックがわからない…って人がほとんどだったと思います。よく見れば序盤の段階で挙動怪しかったですからね。)


12年後に登場。「ナイナイの名探偵」

タイトル ゲーム画面1 ゲーム画面2

12年後。プレイステーションで「ナイナイの名探偵」が発売。タイトルにもなっているナインティナインの他、吉本興業の芸人をゲーム中に数多く登場させたアドベンチャーゲームです。
ただ、『さんまの名探偵』のようなシリアスな雰囲気が撤廃されております。プレイヤーは矢部を操作し、相手に話し掛けることで物語が進み、ミニゲームや新しく岡村の暴走に矢部が入れるツッコミのタイミングでセリフなどが変わります。
肝心のストーリーは、楽屋に置いていた「カップラーメン」が盗まれた…というトラブルを皮切りに、何人もの芸人さんの、色々な物が盗まれていて…というもの。
しかし、この作品はやらされてる感を強く出し過ぎてしまい、あまり好評ではなかったと聴いております。
もっとも「さんまの名探偵」的な物を大半の人が期待していたようなので、そのギャップが低評価につながったのかもしれませんね。


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