みなさんのおかげさまです!大スゴロク大会

肖像権って何だろう?。とにかく理不尽の嵐。

タイトル のりちゃん カマオ

ゲームタイトル メーカー 使用基板 稼働日
みなさんのおかげさまです!
大スゴロク大会
SNK / モノリス MVS 1991年

みなさん。オリンピックですね。

全く騒がれていないように感じる冬季オリンピックにかけて、サーフプラネット(スノーボード)、豪血寺一族(人が集まるから)、フライングパワーディスク(スポーツだけに)、グルメバトルクイズ料理王(ストーリーでは4年に1度)という見事なまでに世相を反映したゲームを紹介してきました。
普通ならそろそろ「ウインターヒート」もしくは「ハイパーオリンピックin長野」と行く所なのですが、以前にゲストコラムを依頼した「DS.T」君から、「俺はタレントゲーの紹介記事が観たいんだ!タダの自己満足で見たいんだ!頼むから書いてくれ!金は出す!」と、吠えられました。
そんなわけで今回はこのゲームを紹介しようと思います。


ゲームとしてはすごろくと麻雀

麻雀コンパネ

ゲーム内容としては上記の中途半端に画像が荒い二人のうちのどちらかと麻雀で対決して、勝った役に応じてマスを進めていく、麻雀とすごろくを足したようなゲーム。
一応レバーとボタンで操作は出来るんですが、最も初期のMVS基板は麻雀コンパネハーネスに対応しており、SNK製の筐体でも麻雀コンパネが使われたりしました。ただ初期の初期に出回って、その後は麻雀ゲームは出ても、レバーとボタンでプレイする形になるんで、今となっては存在自体がされてるのかなぁと。
ああそうそう。相手についてですが、一応どちらを選んでも、性能に大きな違いは無いです。


問題点しかないすごろく

マスの説明 前半 後半

ゲームの難易度はかなり高いです。元々後々の麻雀ゲームと比べても、これは「スーパーリアル麻雀」よりも理不尽な強さで、勝ったとしても今度はすごろくの罠が控えています。
点数が0点以下になるか、スタート地点より前に戻されるか、「GAME OVER」のマスに止まるとゲームオーバーとなり、ゴールまでに10万点を超えないとバットエンド。
まず上記のマップを見てわかるように「GAME OVER」のマスが大量に設置されております。せっかく相手に勝っても「GAME OVER」のマスに止まればその時点で終了です。(コンテニューしたらそのマスから再開)
故に、ただ上がればいいというものではなく、「この役で上がれば何マス進める」という事を計算しながらプレイをしないと、役満を決めた直後でも絶望することになってしまいます。
役満のような大きな役で上がっても最大13マスまでしか進む事は出来ず、負ければ勿論役に応じて戻されるし、流局でも1マス戻される。戻された際に良い効果のマスは無視されるが、悪い効果のマスは実行と言うのがまたイライラにスパークをかけます。ゴールまでの道程は果てしなく遠いです。
(とはいえ、『麻雀狂列伝 西日本編』は特定の状況下ではさらに理不尽なゲームでしたが…)
そしてあろうことか、このゲームはループゲー


要するに

コンテニュー画面 リーチ棒 テストモード

プレイヤーが一番見る画面が左のコンテニュー画面である。
一応二枚目のように便利なアイテムは「灯油缶(ツモ切りしかさせない)」「ファンファンリーチ棒」等、色々とあるのだが、ショップでは自分の得点を犠牲にして買う事になるし、プレゼントのマスも安定して止まれない。そのうえ使いきりなので最早と言う感じ。
テストモードも項目は2項目のみ。気合がうかがえる。


その後は…

デモ画面 冒頭 対決前

『バカ殿様 麻雀漫遊記』は強制ゲームオーバーが排除されており、難易度もまだ抑え目で、一応エンディングも観た記憶があります。(最後はお姫様と結婚する)
さて、この2本の麻雀ゲームを出したモノリス。モノリス違いでなければスーパーファミコンで『龍虎の拳1』を移植しております。(発売はケイ・アミューズメントリース)アーケード版ほど激しくはないですが拡大縮小も行っており、十分に満足できるものでした。
更には、全キャラクターに超必殺技が追加され、ストーリーの補完も行われました。エンディングにギースを登場させたのは素晴らしいの一言。(しかも龍虎の拳2リリース前ですよ?奥さん)
ただ問題点が一つありまして、この時のタクマは一瞬で気力が回復する仕様でした。ボスなので。
それがプレイヤーキャラになった本作でも生きており、一定時間ボタンを押すと、ギュンと回復してしまうわけです。
しかもいつボタンを押しても…です。そのおかげで、覇王至高拳中にボタン長押し→一瞬で回復→至高乱舞などやりたい放題です。
まあ、これ以外に特に問題はないと思います。
肖像権使用許可を取っているとは思えないであろう権利侵害上等なゲームなので、『みなさんのおかげさまです!』も『バカ殿様 麻雀漫遊記』も、最早プレイ自体が困難な作品ですが、
スーパーファミコンの『龍虎の拳1』と併せて、この理不尽を体験してください。ぶっちゃけ爽快です。
……と、思ったらこれ関連で調べてる時に知ったんですが、これと同等に権利侵害上等な「ネオ&ジオ」が携帯アプリに移植されていたとか……。
なにがおきたの?


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