ドラゴンクエストモンスターズ・テリーのワンダーランド

ゲームボーイ初となるドラクエは、モンスターを育成して戦うという、一瞬ポケットモンスターシリーズに挑戦状を叩きつけたかのような内容に思える。が、内容は見事に似て非となる作品になりました。

タイトル オープニング1 オープニング2

ゲームタイトル メーカー ジャンル ハード
ドラゴンクエストモンスターズ
テリーのワンダーランド
エニックス / トーセ 育成ロールプレイングゲーム ゲームボーイカラー

どんな作品?

おはようございます。こんにちは。こんばんは。セリスです。
かつて「ジャラステ」を紹介しましたが、キッズカードゲームでもドラゴンクエストが出たりしているのをみて、非常に感慨深い思いで見つめていました。
シリーズ主人公とかも出てきてまさにドリームマッチという感じで、親子二代で楽しめるカードゲームで「あ。これいいな~。」と思いました。
ま、出てきているのは結構前からなんですが、『ドラゴンクエストビルダーズ2・破壊神シドーとからっぽの島』も一息ついたみたいですし、今回はこのちょっと懐かしいゲームボーイでのこの作品を紹介しようと思います。
なんと当時は初の携帯ゲーム機参入(しかもゲームボーイカラー初対応)で、世間からの驚きの声は多かった記憶があります。
というのも当時は『ポケットモンスター』という魔物がいましたし、かくいう私も「え?まさかドラクエが!」と。「わざわざ出さなくていいじゃないか。」っと思ったのですが・・・
第1弾は、『ドラゴンクエスト~ドラゴンクエスト6』までを対象に、自分のモンスターと他のモンスターを戦わせて鍛えていくという作品。倒したモンスターを仲間にするシステムや、雄と雌のモンスターを『配合』して新しいモンスターを作るシステムが取り入れられた作品です。


どんなお話?

スラぼう 会話1 会話2

会話3 会話4 旅の扉

昔々のお話です。2人で留守番することになったミレーユとテリーですが、テリーはいつまでも寝ようとしません。すると家のタンスの中から『ワルぼう』と名乗る魔物があらわれ、ミレーユを連れ去ってしまいました。
さぁ、大変です!すると今度はテリーの前に『わたぼう』と名乗る魔物が現れました。彼はテリーにこう言いました。「ミレーユの代わりにモンスターマスターになって欲しい。」と。わたぼうの言われるがままに、彼の住むタイジュの国に向かったテリーですが、なんと魔物はスライムしかおらず、他の魔物はすべて牧場のプリオのミスでみんな逃げてしまったのでした。
さぁ、大変です。何故ならマルタの国は、タイジュの国と『星降りの大会』でモンスター同士を戦わせるお祭りが迫ってきていたのです。
果たしてテリーは行方不明になったミレーユを見つけることが出来るでしょうか。そして、ほんのちょっとまで迫ってきた『星降りの大会』は、一体どうなってしまうのでしょうか・・・

というストーリーです。最初はスライム一匹という状況から始まりますが、『戦って倒す』ことで、戦闘終了後に一定確率で『なかまになりたそうにこちらをみて』来ます。
さらに戦闘中は、アイテムの『肉』を与えることで確率を増すことができるのですが、仲間になるかどうかは戦闘が終わるまでわかりません。このほか、イベントで人からもらったり、配合(モンスター同士の結婚のようなもの)でなければ手に入れられないものもいたり、やがては魔王すらも仲間として連れて歩くことが出来るようになります。

フィールド1 戦闘 フィールド2


モンスターの特徴を深堀り!

連れ歩ける仲間は3匹までで、それ以外のモンスターは、プリオが管理する『牧場』に預けられます。戦闘で得た経験値は牧場に預けられているモンスターにも少しだけ分けられますが、預けっぱなしにしていると、『やせい』というステータスが上昇し、指示に従わない場合が出てきますが、モンスターを『とうみん』させることで回避することが出来ます。
また、モンスターには、自身が使用できる呪文や技をまとめた『特技』があります。『メラ』『ホイミ』『レミラーマ』などシリーズ一般では『呪文』とされているものも、『特技』扱いになります。
1匹のモンスターにデフォルトで設定されている特技は3つ。それが配合によって親が覚えていた特技も引き継がれて、『ホイミ』→『ベホイミ』→『ベホマ』のように一定のレベルに達すると成長する特技や、複数の特技を組み合わせると『思いつく特技』もあります。
それぞれの特技には覚えるのに必要な『能力値』が設定されており、これが足りないと条件を満たしても習得は出来ません。
覚えられる特技は最大で8種類までなので、モンスターごとの役割を考慮して、特技を覚えさせたり忘れさせたりの試行錯誤も発生します。
またオスとメスのモンスターを『配合』すると、親はいなくなってしまいますが、子供は両親の特技や能力値・耐性を引き継ぎ、普通に仲間にするよりも強力なモンスターが入手できますので、強いモンスターを手に入れるには計画的な育成も必要となるわけです。
このモンスターの『配合』がこのゲームの一番魅力的な部分で、自分のモンスターだけでなく、ゲーム中の他のマスターが連れているモンスターや、他のプレイヤーとゲームボーイ通信ケーブルを仲介してお見合いすることも出来ます。
その場合自分の側のモンスターが血統になるため、自分と相手で生まれる子どもは異なります。このことを計算に入れておかないと、相手は珍しいモンスターを入手できても、自分はありふれたモンスターがきてしまう場合がありますし、通信プレイでのお見合いの場合はモンスター同士の「性格」が合わないと配合できないので注意が必要です。
モンスターの個性であるパラメータや耐性、覚える特技などは配合で全て変更でき、能力値は種や木の実で上限まで上げられるため、「HPの高いはぐれメタル」「最強特技満載のスライム」なんて自由度の高さも魅力でしょうね。


大人も意識したサービス演出。

竜王 デスピサロ ミルドラース

せりすけの評価が高い部分はここですね。本作オリジナルのモンスターも多数登場してはいますが、「ローラ姫を持ち上げようとして失敗」といったパロディもあれば、「未来の自分との戦い」というクロスオーバーと言った名場面。また、クリア後の旅の扉では歴代作品1~6までの魔王がボスとしてプレイヤーを迎え、さらにすべての旅の扉は、ボスのいる1つ前のフロアで歴代作品のフィールド曲が流れるので、ボス戦がある程度予測が立てられるのも特徴です。
ステージをクリアするとわたぼうの解説が入るので、私のような人は「懐かしい~!」って思わず声に出してしまいますね。
そして通常フィールドのBGMは本当にドラクエシリーズの中で、アレフガルドとか、4の全員そろう前のBGMに並ぶくらい好きな曲です。


せりすけポイント

初の親子二代で楽しめるドラゴンクエスト。モンスターの性格や配合等システム面でも徹底的な差別化を図り、シリーズ化したことから、原点であるこの作品の評価は非常に高いです。
初めてゆえにつくりが甘いところがあったり、読み込みエラーが多発するなど動作不安定な部分もあるのですが、せりすけフリークで残したい一本として、皆さんに自信を持ってお勧め出来ることは間違いありません。
『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D(ニンテンドー3DS)』にてシステムがある程度まで改善はされているそうですが、大きく変わったところも多いようなので(魔王の扉が無い・戦闘システムがシンボルエンカウント)そこは注意していただきたいのですが、いずれにしても楽しめる作品であることでしょう。
というわけで今回はこの辺で。ではでは。ではではでは~(^-^)/~~


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