今日Twitterを追っていると、ウェアハウス川崎様が閉店されるというお知らせが。
ここは内装が凄いお店として有名なお店でして、売り上げがあるのに閉店…しかも賃貸なのにあの内装…という事で普段行く事の無い方まで驚かれるくらい、Twitterが沸き上がりました。
「定期借家契約の期限が来たんじゃないか?」というのが有力な情報です。定期借家契約は更新不可なので、期限がきたら返還するか再契約するしかありません。再契約となるとまた敷金礼金保証金等払って契約した年数を借りることになりますし、中途解約は原則不可能です。仮に今儲かっていたとしても、5年10年先を考えると…
ゲーセンの数は5分の1に減少、歴史に残る作品が続々誕生:数字で振返る「平成アーケードゲーム30年史」
https://news.yahoo.co.jp/byline/shigiharamorihiro/20190423-00122897/
「アーケードってもうダメかも。」って言われ始めて20年。(ゲーメストを出していた新声社が倒産したのが99年9月) 今のアーケードゲームはネット使用や更新料。そこに人件費や維持費諸々の金額まで含めてそこから引いた利益でみると儲からないですから。基板も筐体も値上がりやモデルチェンジのサイクルがとても速いですし。
現在稼働中の「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2」 も、たった1作でサテライトモニターと筐体がフルモデルチェンジしております。今出てるゲームの大体が汎用筐体で済ませられそうなのに基板とセット売り。販売広告を観た時は呆れかえりました。
大体メーカーは今更eスポーツだとか言って盛り上げようとしてますが、正直潰れろとメーカーから死の宣告を出されているようなものです。
「山崎屋やROUND1もそろそろ潮時かな?」という自社ロケさえ…という考えが見え隠れするわけです。
そう言われてしまうと、それはそれで今度はゲーマーや客の方で文句を言ってもらう事は出来るんですが、クラブセガ秋葉原の新館で「たい焼き」とか売られてる現実とか、様々なゲームの稼働、設置。景品の仕入れ状況など…時にはありとあらゆる姑息な手段を取ったりする時もありますから、余計に腹が立つのです。
しかし、困ったものでマジな話、大抵こういう話題の時、新聞やコラムですと「困ったものだ」で、終わるのですが、セガがレンタル方式を取っていようが何だろうが、メーカーロケ、アドアーズロケ位しかまともに息しないでしょうな。ROUND1も地方は売り上げ落差が激しいとの事なので、これから寂しくなる事でしょう。
同時に家庭用の東京ゲームショウも、散々たるものだったそうで、
2018年は29万8690人に対し、今年は26万2076人だったとの事ですので、これはもう、家庭用も死ねと言ってるわけです。というのも、売り上げの伸びより、開発コストが増大する割合の方が大きいからです。費用がかさめば、当然利幅は薄くなっていく。下手をすると、費用の方が大きくなってしまいます。そうなると死ねという宣告ではなく死です。ゲーム機を出したメーカーの収入源は、ゲーム機自体の売り上げより、会社がソフトを作るときや、売るときに、収入があります。つまりゲーム機が赤字でも、ソフトが作られ売れて行けば、全体では黒字となるのです。しかし、家庭用に関しては最早値段を上げることが難しくなっているので( 多くの購買者が子供であるゲームが1万円までいってしまってまずいので )、ダウンロードコンテンツやガチャで判り難く値上げをしているわけです。
儲かるんだったら、ゲームセンターも家庭用も誰も困っていません。傷が深くなる前に撤退と言うのは、企業として正しい選択です。
Yahooニュースでも色々とウェアハウス川崎様の閉店を惜しむ声が連なっていますが、これだけは断言できます。ゲームセンターも、家庭用のお客様も、ひょっとしたら携帯ゲームのお客様も、どんどん離れていくでしょう。弱い者いじめの最たる例です。
もっと判り易く言えば、佐渡のトキをeスポーツという繁殖行為で盛り上げるつもりが、佐渡のトキの首を絞めているようなものです。
悲しいなぁ…。