STREET FIGHTERIII 3rd STRIKE-Fight for the Future-

カプコンなりの究極の答えの一つ。

ゲームタイトル メーカー 使用基板 稼働日
STREET FIGHTERIII 3rd STRIKE
-Fight for the Future-
CAPCOM CPシステムIII 1999年5月

三度目の正直で出た、正真正銘の完成形

ストリートファイター2から、スーパーストリートファイター2Xに至る過程のように、「前作を超える作品を作ろう」という気持ちは意気込みに過ぎない。むしろ時として、足かせにしかならないと思っています。
もちろん、「エイリアン」や「ターミネーター」なんかの成功例はありますが、この「STREET FIGHTERIII」は、その「スト2を超えるんだ」という気持ちが、このゲームの苦労の連続の原因ではなかったのでしょうか。
よく色々な人が引き合いに出す「あそこで終われば名作だったのにと言われる作品。少し出し惜しんで終わるぐらいが一番いいんだ。」まさにこれに苦しめられたのかもしれません。


キャラバランスはかなり悪い。だが、そうでなければいけない理由(ワケ)がある。

リリース当初から言われたことだが、キャラバランスがかなり悪い。当初から大きかったキャラの格差は、発売から20年近くたとうとしている今、到底覆そうにありません。
理由は簡単で、近~中距離での駆け引きや読み合いを中心としたバランス調整なので、自ずとそうなってしまうからです。当然遠距離での様子見、待ち行為は中・上級者に対しては自殺行為です。よって、スーパーアーツも3つから選べるものの、実際使うのは1つか2つに限られてしまいます。
ブロッキング(ガードブロッキング)・ボタン同時押しによる通常投げ(それを回避するグラップディフェンス)・リープアタック(下段ガード不可)などなど…
相手の行動を予測し自分が次にどう動くか…という攻めるための布石としての意味合いが強いシステムや調整なので、現行のギルティギアシリーズ、ブレイブルーシリーズ、KOFシリーズ、ウルトラスト4…鉄拳等の3D対戦格闘とも違う。
それは、判り易い派手さを突き詰めたゲームではなく、駆け引き対駆け引きを重視した作品だからです。
動画サイトを観れば明らかで、Qやヒューゴーといった扱いの難しいキャラでトップクラスのプレイヤー相手に、読み合いに勝利して劇的な展開を伴って逆転勝利するという動画が非常に多いです。

『キャラバランスがかなり悪い+近~中距離での駆け引きや読み合い=「背水の逆転劇」の連続』
これこそが、「STREET FIGHTERIII 3rd STRIKE」の魅力である。


春麗の復活

3rd STRIKEで話題になったのは春麗の復活。これも「前作を超える作品を作ろう」という気持ちがきっかけであったと思います。
…というのは、最初「STREET FIGHTERIII」の開発を立ち上げた際、新しい物を作るんだという事で「リュウもケンもいなかった」というのは有名な話で。「アレックス」。主人公も変えてきた…
しかし開発から暫く立ち、「リュウとケンが居なければストリートファイターじゃない」と説得され、さらに時を経て、3rdのリリース条件が「春麗」だったと、後のインタビューで語られています。
単純にCAPCOM格闘ゲーマーが、「STREET FIGHTERIII」での「春麗」がみたいというのも大きいのだろうが。

春麗 ブロッキング 勝利ポーズ


ネシカでも配信されています。

現行、確実に遊ぶことが出来るのはネシカクロスライブです。(エミュレーションですが。)
こちらは私がプレイした映像資料があるので添えておきます。
プレイが超適当で序盤で早々にぬっ殺されましたが、大目に見てください。(笑)


戻る

ページトップ