ファイナルファンタジーV

ドラクエとは別の形の、自己表現の完成形

タイトル

ゲームタイトル メーカー ジャンル ハード
ファイナルファンタジーV SQUARE ENIX ロールプレイングゲーム スーパーファミコン

マシリトがいなければ、終わっていた?

鳥山明さんの名作漫画『Dr.スランプ』に、則巻千兵衛のライバルとして立ちはだかった、マシリト博士なるキャラを、皆さんは覚えているだろうか。このキャラのモデルになった人こそが、現在は白泉社代表取締役社長・鳥嶋和彦さんである。
マシリトと言う名前には非常に気に入らなかったらしいのだが、本人の予想を裏切るまさかの大人気ぶりや、自分が通したくない案件について印鑑を押す際は『必ず逆さにして捺印する』事から、本人もまんざらではないのだろう。
数々の逸話を持つマシリト(あえてこう記載)。担当編集から外れた後のドラゴンボールへの駄目だし(フリーザ・トランクス・人造人間・セル)や電影少女の半ば強制的な路線変更の数々だけでなく、人気漫画ワンピース誕生のきっかけ。そしてしばしば紹介する「ドラゴンクエスト」の売り出しに成功した彼。何故ファイナルファンタジーVにマシリトなのか…である。
それは、彼が立ち上げたVジャンプがきっかけであった。
当時スクエニというか坂口博信さんがファイナルファンタジーの特集を依頼したのだが、マシリトの一言で没になった。ドラクエとFFの助走が出来たからこその「ハード戦争」は皮肉な結果ではあるが、当時はソフトよりも、これからの為のハードという状況に向かっている状況だった。


とにかく駄目出しの嵐。

結論から言ってしまえば「部品部品はしっかりとしているのに、調整や味付けがいい加減だ」という事である。
折角の魅力的なセリフやワクワクする発言が、妙に難しいボス戦やダンジョンで台無しになったり、何かと表現を回りくどくし過ぎたり…ファイナルファンタジーV売り上げと、Vジャンプの読者人気は振るわず、このままではダメだ…と考えた時に出たのがクロノトリガービジュアルから、音楽や世界やストーリーを作り出すという方式である。
もっとも、このクロノトリガーも、マシリトはエニックスやスクウェアや沢山から猛反対を受けるのだが、彼の眼は間違っておらず、この作品が無ければ、ドラゴンクエストとファイナルファンタジーのノウハウや考え方の共有もされなかったろうし、絶対に両者に+となった作品だと思うドラゴンクエストのターニングポイントがIVとするならば、ファイナルファンタジーは、Vがターニングポイントで、その二つの給油地点がクロノトリガーあると言えよう。


一回目は無知識無情報がオススメ!

さて、背景はここまでとして、ゲームのおすすめポイントに移ろう。このゲームは何といっても「一周目は無知識で」やるのが楽しいという一言に尽きる。
何故かと言うと、一周目の経験をもとにやる二周目からが、このゲームの本番なのである。
それには二つ理由があり、一つ目は三枚目の写真のように、アビリティを覚える事。
もう一つが敵の特技をラーニングする「青魔法」の存在である。
戦闘中以外ならいつでもジョブチェンジをすることが可能なので、基本パターンとして、白魔法のつかえるナイトや、ジャンプが使える黒魔道士など。覚えたアビリティが他のジョブにも流用できる。
更には青魔法は敵の特殊攻撃を敵に当てる事も出来るので、その結果プレイヤーの創意工夫に委ねられていた「制限プレイ」や「早解き」が、知恵を使えば吃驚するほどの広がりを見せてくれる。
アビリティシステムや補助魔法、敵・ボスのクセのある行動パターンや耐性により、レベルを上げるよりも装備品やジョブ、アビリティの組み合わせを良く考える方が速く終わる事もあるので、二回目からが面白いのである。
究極地にに行ってしまえば、アイテムコンプリートも、敵から盗めるもの・落とす物は通常とレアの二種類なので…ツインタニアにいたってはもうね…(笑)
と、いう風に、プレイヤーが無知識で一周目を「ロケハン」することで、二周目がグンと遊びやすくなる。やり過ごし方。一撃必殺。ボスキャラなのにデスが効く。等、爆笑シーンが盛りだくさん。初めて遊ぶ人は、是非攻略サイトを観ずにプレイして、二周していただきたい。


携帯端末版もあるので、是非!

まさにスルメゲーとも言えるような作品なので、
親子二代で楽しむ事も出来ます。(ドラクエと違って回答が幾つもあるので)
是非、遊んでみてください!


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