メタルマックスリターンズ
ファミコン神拳伝承者の力作です。
ゲームタイトル | メーカー | ジャンル | ハード |
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メタルマックスリターンズ | クレアテック / データイースト | ロールプレイングゲーム | スーパーファミコン |
あの三人が手を組んで出した答え。
荒廃した未来の地球を舞台に、戦車に乗ってタイトル通り金属質あふれる旅をしていくという一風変わったRPG。で、
あの「ファミコン神拳」で一躍名をはせた、宮岡寛(ミヤ王)、きむらはじめ(キム皇)、とみさわ昭仁(カルロス)の三人がデザイナーとして陣頭指揮を執っている。
当時は同じファミコン神拳出身の、堀井雄二(ゆう帝)のドラゴンクエストや、ファイナルファンタジーなどが人気であったため、
それらとはまた違った方向性を提示できている。
特徴が違った三人と、やり込み要素が高い乗り物。
ゲームの進行に沿って最終的には三人パーティになる。
戦車の能力を最大限に引き出す「ハンター」。
修理レベルと知力が高く、破損した戦車パーツの修理が可能な特殊技能を持つ「メカニック」。
生身の戦闘に強い「ソルジャー」の三人。
そして、メタルマックスでは、人間が戦車に乗り込んで戦うことが出来る。さらに、味方側の戦車は耐久力が0になってもそれだけでは破壊されない。
また人間の装備が武器、体防具、頭防具と分かれているように、戦車にもそれぞれ特性の違うパーツがある。各パーツには重量も設定されている。
他にも戦車には改造と言ったシステムも出てくるので、やってもやってもやりたりない。
そんな恐ろしいまでのやり込み要素に、ただただ脱帽するばかりである。
制約がないストーリー。
主人公はクルマ修理屋の息子で、勘当された所からストーリーが始まる。以降ほとんど制約はない。
エンディングを見るための条件は『とうちゃんと会話し「引退」コマンドを選ぶ』。これだけ。
一応のラスボスがいるのでそれを倒せばエンディングではあるが、一般的な大魔王のような存在ではないので、倒しても地上のザコは出続けるし、冒険も続けられる。
どのタイミングで引退をするかでエンディングが変わるというのは、クロノトリガーよりも先駆けているので面白い。
賞金首を狙え!
一般的なRPGのボスに相当する敵キャラとは別に、賞金首という強敵が存在する。
多額の賞金がかけられており、倒す事によって会話が変化するだけでなく、エンディングや通り名も変わる。
賞金首を倒せば、大きくお金を稼ぐことができるので、戦車のパワーアップには倒すしかない?
粗はあるが、システムが実に意欲的。
ゲームバランスや操作性や資金不足でストレスがたまるのは事実なのだが、それを上回る高い自由度。
独特の世界観や台詞回しと言った要素に、ううむ。と唸りをあげてしまう。
続編も出ているのだが、個人的には一番最初に始めた、リターンズをお勧めしたい。