ワンダーボーイ モンスターランド / ビックリマンワールド
2019年5月30日配信記念。ビックリマンの意味を問われるPCエンジン版。
ゲームタイトル | メーカー | 使用基板 | 稼働日 |
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ワンダーボーイ モンスターランド | SEGA AGES / ウエストン | SYSTEM2 | 1987年8月 |
ゲームタイトル | メーカー | ジャンル | ハード |
ビックリマンワールド | ハドソン | アクションRPGゲーム | PCエンジン |
「ワンダーボーイ モンスターランド」について
8方向レバーと『攻撃』、『ジャンプ』の2ボタン。全11ステージ構成で、鎧、ブーツ、盾はお金をためてショップで購入するのに対し、剣はボス戦を通してパワーアップしていきます。お金は敵を倒すと出る他、隠しお金も存在し、それらを知っているか知らないかで、ゲームの難易度が全く変わってきますし、もちろん節約も求められます。
ジャンプアクションではなくRPG風のアクションゲームに近いです。そのためこのゲームも例によって例にもれず、1コインクリアまでは大体40分。しかも覚えゲー要素が強いので(それでも後半ステージはわかってても事故りやすい箇所がある)覚えてしまえば1コインで長時間遊ぶことができます。
個人的な意見ですが、このゲームはクリアを目指すよりも隠しコイン等を見つける楽しみが魅力です。隠しお金はジャンプすると触れるような場所にあることが多く、しょっちゅうジャンプしながら移動していく形です。で、隠しお金の場所に触れる瞬間にレバーを左右にガチャガチャ素早く振ると、一気に大量獲得のチャンス。
公式では裏技扱いでしたが、ゲーメストのハイスコアの集計対象が全クリア時の残りゴールドで集計扱いだったところでは必須技となっていました。
各ラウンドの最後にいるボスキャラ。各パターンをクリアして、落としたカギを持ってゴールに到達すればラウンドクリア(ボスキャラを倒すことでクリアとなるパターンもある)という構成。
対する「ビックリマンワールド」について
リリースからわずか二か月という異例の速度での移植で、モンスターランドの攻略がほぼ通用する移植度の高さでした。
基本的な構成は同じですが、ヘッドロココは全裸でスタートする等、ビックリマンの設定とはかけ離れており、ショップの店員や出てくるキャラクターもビックリマンのキャラに差し替え…
の割にザコ敵は何故かモンスターランドに出てくるキノコとかガイコツ…なので、ビックリマンで行う意味はあったのかと出てきてしまうのです。パッケージに描かれているキャラもゲーム中には登場しないですし、しかもゲームを始めて出てくるメッセージは「ビックリマンワールドへようこそ。」と言ったことから「もう少し何とかできなかったのだろうか…」と言われておりました。
当時SEGA作品の他ハードの移植は「ゲーム業界残酷物語」でも触れているように色々とあるのですが、それを差し引いてももう少しビックリマンに寄せてほしかったです。
で、一番困ったのが、とにかく隠しお金を含めてもとかく貧乏になりやすいので、PCエンジン版は買い物は順序良く計画的に行う必要が出てくる事です。
幸い、PCエンジン版は最終ステージ含めて隠しコマンドによるコンティニューがあるので、とにかく簡単にメモ書きしながら進めていき、時々最初から初めて、プレイの質向上を高めていく流れになりますね。