対戦ホットギミックシリーズ

マイナーチェンジの範疇の為、せりすけフリークでも一括での紹介とします。

タイトル1 タイトル2
タイトル3 タイトル4

ゲームタイトル メーカー 使用基板 稼働日
対戦ホットギミック
快楽天対戦ホットギミック
デジタルサーフィンホットギミック
フォーエバー対戦ホットギミック
彩京

二人対戦プレイの破壊力は後にも先にもこの作品だけです。

皆さん。おはようございます。こんにちは。こんばんは。セリスです。
さて、脱衣麻雀の記録を残そうも、今回で最終回。今回は、「対戦ホットギミックシリーズ」を紹介しようと思います。
こちらは二人打ちのオーソドックスな脱衣麻雀です。一人用モードでは心に様々な悩みを抱えた女性や、トラブルの解決を図るため、麻雀の対局と「おしおき」を通じてそれらを救済・解決していくという流れになります。
三作品目からは「実写ストーリーモード」という形で脱衣の無いアドベンチャー要素が足された一人用のモードも追加されているのですが、「実写ストーリーモード」や「対戦モード」中に繰り広げられる珍妙なプロレス技や必殺技を繰り出しあうその破壊力は凄まじく。
ビデオシステムのファイナルロマンスシリーズとはまた違った方向性を見つける事に成功しました。


対戦ホットギミック

モード選択 キャラ選択 対戦前デモ

すべての問題は麻雀で解決できるってゆうか、麻雀で解決しろ。当たって砕けろ、そんな感じの物語だ。(公式より)
ステージごとに表示される相手キャラから一人を選び、順番にCPUと対局を行っていく基本的なモードです。 ホットギミックシリーズ全般に言えるのですが、「ツモ」だと点数がそんなに減らせず、「ロン」だと直撃になります。よってCPUとの対局、2P対戦プレイ共に、従来の作品のようにただ早くアガればよいという訳でなく、極力振り込むリスクを避けて直撃による大ダメージを狙う戦法を何時何処で狙うのかという、メリハリを利かせたプレイが重要になっています。

ゲーム画面 正義のおしおき1 正義のおしおき2

CPU戦の場合は相手をハコ点にするか、画面のハートを3つ減らせば勝利となります。

おしおき1 おしおき2 おしおき3

対局に勝利すると、おしおき(いわゆる脱衣シーン)に移行し、ひたすらボタンを連打して女性キャラにエッチなことが出来ます。相手キャラごとに数種類のおしおきの中から一つ選択する形式ですが、「おしおきしない」選択肢もあり、下の二枚の画面に出ている隠しキャラの出現条件になっていることがあります。
おしおきシーンはボタン連打に連動しており、アニメーションする要素が加えられています。連打するだけの単純な作業なのですが、ただ眺めるだけではなく、プレイヤーをゲームに参加させようというアイデアは、その昔ユウガというメーカーが出した『麻雀スーパー○禁版』というゲームのイタズラから本作のヒントを得たとのことです。
(スーパー○禁版は高い役でアガらないとイタズラが出来なかったので、かなり敷居が下がっています。)

隠しキャラ1 隠しキャラ2

通信対戦モード

永遠に闘い続ける運命にある、二人の漢の血と汗と涙の物語。とりあえず「お前ら誰?」って感じ。以上。(公式より)

vs画面1 vs画面2

二台の筐体を連結させて行う普通の店内対戦。ファイナルロマンス同様に、一枚の基板で二台の筐体を稼動可能なオペレーターに優しい仕様は、地味な部分で頑張っています。
通常、脱衣麻雀の対戦と言えば「勝った側が女の子の脱衣シーンを見られる」というのが普通でしたが、このゲームの対戦にはそんな軟派さは微塵も無く、観ての通り、漢と漢の闘い。
上がった役に応じた様々なプロレス技をかけ合うのですが、役が低いときは普通の技が中心。しかし高くなるにつれて「ヒザかっくん」や「ちゃぶ台返し」といった妙なものが増え始め、満貫以上にもなると…

必殺技

…てな具合に、続編がリリースされるたびにやりたい放題。それでも初代はまだ許せるのですが、キャラ付けが進んで技の違いが際立つようになり、内容もどんどん狂ったものにエスカレートしていくのでした。「この変わりようはいったいどういうことか。」「本当に同じゲームなのか?」「本当にあのストライカーズを出した彩京なのか?」一瞬にしてゲームセンターが凍りついた狂気の産物だったと言えるでしょう。
結果としてこの作品がヒットした最大の功績は、ジャンファイターのおかげであり、脱衣の方がおまけという本末転倒の結果となるのですが…。

試合結果1 試合結果2


快楽天対戦ホットギミック

モードセレクト vs画面

一人プレイはコミック誌『快楽天』の世界から脱出するのが目的。
通信対戦は日米決戦。


デジタルサーフィンホットギミック

モードセレクト ジャンメスト 新声社爆破

この作品から「通信対戦が出来ないお店でも通信対戦の魅力が味わえるように、ストーリーモードが追加」されたのは嬉しい配慮。
デジタルサーフィンは、インターネットの世界から脱出するのが目的。ジャンファイターズは謎の失踪をとげた父を捜し旅する少年・ジャンボーイの活躍を描いたストーリーモード。全国一般公募より厳選されたジャンファイター達が大暴れ!(公式より)
二枚目の写真は、当時のゲーメスト愛読者なら今でも語り継がれる爆笑ネタが散々詰め込まれていたのですが、その中でも三枚目の写真…当時新声社は銀行からお金を借りるために自社ビルを建てたばかりでした。そして本作の発売からわずか一月後、新声社はリアルに爆破(経営破綻)。渾身のネタとともに伝説と化したのでした。
しかし話はここで終わらない。月刊アルカディアを創刊の際、彩京は「もう爆破しないよ!」というまさに渾身の祝辞を贈る。しかし今度は当の彩京自身がクロスノーツに吸収合併された挙句、翌年ゲーム開発部門が爆破してしまった。開発者はのちにクロスノーツが液晶開発を請け負っていた発注元である遊技機メーカーへと転籍したが、その会社も爆破の憂き目に。
とまぁこのように、数年単位に渡って、「人に行った嫌がらせはいつか自分に返ってきますよ。」と、ゲーセンに訪れるキッズ達だけでなく、サラリーマン達にも渾身の教訓を残したのでした。

vs画面 ジャンアリカ

通信対戦はジャンプリンスと、ジャンショーグン。そして三枚目は……なんじゃ?!?!?!


フォーエバー対戦ホットギミック

モード選択 vs画面

俺は、大人の事情により20代の女性のみが通う女子高の臨時講師となった。ラッキー!しかし、シリーズ初のラッキー具合をかみしめている暇もなく、さまざまなトラブルに巻き込まれることになる。この学園には何かある…俺は禁断の領域に足を踏み入れようとしているのか。だが、幸いにも相棒の雀犬が一緒だ。ここはひとつ、得意の麻雀で学園の危機を救ってやろうじゃないか!(公式より)
通信対戦は、技名に「ゴッド」をつけるのがポリシーのジャンゴッドと、永井●に申し訳が立たないような技を平気で繰り出す、ジャンデビル。

麻雀探偵編は、「麻雀探偵:工藤優作」を中心に繰り広げられるストーリーモード。(残念ながら必殺技は無し)途中いくつかの選択画面があり、主人公の行き先であったり、対戦相手が変わったり、果てやストーリーまで変わるという、マルチストーリー形式になりました。
とはいえ、そんなに何回もプレイをしないといけないほど分岐をしているわけではない…で、〆たいんですが、二枚目三枚目で判る通り、フリーダムかつカオスを極めるストーリーは爆笑必死です。


その後のシリーズ展開

ホットギミック・インテグラル』は、対戦が無く、脱衣に特化した作品のベスト盤。どういうわけか相手をハコ点にしないとおしおきが見れませんでした。
ホットギミック・ミックスパーティー』は、プラットフォームをTAITO Type X基板に移してのベスト盤。インテグラルと同じく4作目までの脱衣モードを全て収録したベスト盤なんですが、やはりこちらも脱衣に特化しているので、対戦などはありません。
未来永劫・ホットギミック』は完全新作。2005年12月にリリースされました。過去作品で人気を集めた5名のイラストレーターによるキャラクター並びに脱衣グラフィック。対戦モードは「ジャンボッチャマ」と「ジャンナリキン」…なんですが、(Type-X基板は当時暗黒時代だった)すぐに撤去されたので、資料もネットで探しましたが見つかりませんでした…。


脱衣麻雀のその後…

リリース年度問わずにタイトルだけ連ならせると『アイドル雀士スーチーパイシリーズ』『E雀さくら荘』『麻雀ハイパーリアクション』『長江』『雀々しましょ』『vs雀士ブランニュースターズ』等。様々な作品がリリースされました。ハコ点にしないと脱がなかったり、ハコ点にしても三回勝たないと負けたらリセットだったり、勝った役によって脱ぎ方が変わったり、3on3になったり、パートナーの女の子を決めたり…
…と試行錯誤は繰り返されたがDVDを任意の物(別に市販の物でも問題なし)に入れ替えるだけでOKなDVD麻雀が出始めたころから雲行きが怪しくなり…(実際無修正DVDと入れ替えて営業許可が取り上げられた例もある)
『兎-野性の闘牌-』と言ったパートナーとの4人打ちや、『麻雀格闘倶楽部』『MJ』がリリースされると、従来の作品と違い、500円もあれば30分は軽く遊べるという事でとってかわられました。脱衣麻雀は各社の汎用のマザーボード対応作品としてリリースの方向に切り替えるも、NAOMI基板だったり、Type-X基板だと脱衣麻雀のルールとプレイ時間が割に合わないので、直ぐに撤去となってしまっています。
この辺は未だにMVS基板やCP-2基板。CP-3基板等の90年代の安価な基板が未だに稼働されており、ハックロムでもいいから入れ替える風潮が細々と有るように「基板の販売単価が安い。また、麻雀というゲームそのものは共通で、付加価値の部分のみで差別化している。店舗に長期間設置してもタイトルが陳腐化しづらい。一枚基板で二台賄えて対戦拒否機能ありのため、リスクが少ないとされる」のがヒットの理由でした。
確かに『麻雀格闘倶楽部』や『MJ』のような「リアル対戦とそこから産まれる緊張感。イカサマ要素を排除。戦績、段位などのステータスのカード保存」と言った射幸要素も良いでしょうが、脱衣麻雀には脱衣麻雀として「アガる楽しみと適度な射幸心や擽り心」があります。
その後『麻雀格闘倶楽部』や『MJ』は、まるで格闘ゲームブームの頃のようにこぞって台数増加。ディスカウント合戦。プレイ環境の快適化等。プライズやブームの時のプリクラ張りに力を入れている時期に入りますし、
一時は『麻雀格闘倶楽部』か『MJ』だけしか置かれていない専門店を観た記憶もあります。

ここ数年は課金制度の変化や電子マネー対応により、現金での売り上げはピンキリになって、撤去したり増設したりと需要と供給がバラバラな印象を受けるが、上野、御徒町、有楽町、新橋、渋谷、新宿等を見ているとサラリーマンや年配の方が楽しんでいる光景を未だに見かけるので、まだまだ捨てた物ではない…とも言えるのでしょう。
今ではPC,携帯端末,タブレットでも出来て、まさに軽い戦国時代のような様相も感じるのですが、
ネシカにて「とってもE麻雀」「牌は逃さないッメンタンピン・ドラドララッ!」と言ったタイトルもリリースされている事だし、逆に言えばここまできっちり住み分け使い分けが出来るジャンルとしての脱衣麻雀は、対戦格闘ゲームよりも完成されているのではなかろうか。
とりあえず三回に分けて紹介したわけですが、乳首解禁の脱衣麻雀が、アーケードの歴史的資料として何時までも残り続ける事を願うと共に、文化として復活する日が来る事を願いたい。(もちろん乳首解禁で。)
と、言った所で今回はこの辺で。154回目はコンシューマーの予定です。ではでは~。


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