MARVEL VS. CAPCOM / MARVEL VS. CAPCOM2 / ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3

比較にならない程壊れている初代。
56人という大所帯により基本的人権すら無い一部のキャラが居る第2作。
そして11年ぶりの新作は世紀末なゲーム性とは裏腹に、キャラバランス割と良好。

ゲームタイトル メーカー 使用基板 稼働日
MARVEL VS. CAPCOM
CLASH OF SUPER HEROES
CAPCOM CPシステムII 1998年2月
MARVEL VS. CAPCOM 2
NEW AGE OF HEROES
CAPCOM NAOMI-ROM 2000年3月
ゲームタイトル メーカー ジャンル ハード
ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3 CAPCOM 対戦格闘ゲーム PlayStation 3,4,VITA
Xbox360,One
Steam

「MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES」

タイトル キャラ選択画面 アシスト選択画面

カプコンとマーベル・コミック社との対決コラボシリーズ第3弾にして、ついにカプコンの名作のキャラが参戦しました。
もちろん簡単操作でド派手なアクションを繰り出せるのはそのままに、上の写真の3枚目のアシスト専門のキャラクターを1名選択する、「スペシャルパートナーシステム」で、お祭り感を出しているのが特徴。
全体的に攻撃の火力が高く、数段のコンボを入れるだけで大きく体力を奪える。仮にコンボが出来なくて…という人でも必殺技のケズリダメージも大きく、ハイパーコンボを絡めると結構それ相応に削れる。が、その調整故に「一瞬の判断ミスでK.O.まっしぐら!」というシーンも頻繁に起こりやすく、当然のようにバグを利用した永久コンボも健在。
交代をして粘っても劇的な回復が望めない調整なので、プレイ時間はかなり短めである。

調整など初めから放棄したヴァリアブルクロス

ヴァリアブルクロス1 ヴァリアブルクロス2 ヴァリアブルクロス3
ヴァリアブルクロス4 ヴァリアブルクロス5 ヴァリアブルクロス6

2ゲージ以上消費して、一定時間2人同時操作+ゲージ無制限という。最早バランスを放棄した新システム。発動時に上段1枚目のカットインが差し込まれ、上段2枚目の状況となる。発動後はハイパーコンボを連発するのもよいが、春麗と隠しキャラのシャドウレディのタッグによる、相手を挟み込んでの百烈脚とインフィニティレッグを出し続ける「元気が出る永久+対戦で決まろうものなら喰らってる側は灰皿課金orタバコに火をつけて終わるのを待つorコーヒー飲んで画面鑑賞」という総ての構図が濃縮された所が見所と推薦します。
その様子が上段3枚目と下段1枚目です。仮にガードが出来たとしても両サイドから容赦なくゴリゴリと削られる(下段2枚目)うえに、時間が終わっても連打が続いていれば状況は維持される。(下段3枚目)と言う事は仮に削られてるキャラがダウンして、新しく出たキャラが両者の間に出現してしまったらどうなるでしょうか?という事になります。(限定的状況ではありますが。)
変な場所で死んだりしなければ下の写真のようになり、画面から消えた春麗又はシャドウレディは強制帰還となりますので、最悪の状況は免れますが。あ。ちなみに綺麗に決まれば99HIT越えますし、これでゲーメスト初回打ち切り(限界点達成)になっていますので、興味がある方は是非試してみてください。

ヴァリアブルクロス7

ラスボスはオンスロート

オンスロート1 オンスロート2 ランキング

プロフェッサーXとマグニートーの暗黒面が合体して生まれた存在で、このゲームの原作に当る『オンスロート』の大ボスが参戦。巨体に特殊なアーマー、サイクロップスやマグニートーの技で戦う第1形態と、巨大化して戦う第2形態が存在。
第1形態は仰け反りを誘発するコンボがわかっていれば瞬殺も可能第2形態は飛行して画面外に逃げるとか、ケズリダメージが痛い。喰らい判定は頭と手なので、技がスカったり、カウンターを貰う場合があるが、何もせずに動かない時間が微妙に長いので、
「つべこべ言わずにさっさと倒せ。」
モタモタすると事故死する程度のレベルで落ち着いている。
ちなみに撮影しながらの時は制約上事故死してしまったが、普通にプレイしたら今度は思いの外永久が決められず、3枚目のスコアに落ち着いてしまった。

ゲーム設定

ゲーム設定

お勧めは上記設定。思いの外画面てんめつが鬱陶しいので「なし」にしてます。


「MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES」

タイトル画面 VM対応中 キャラクター選択画面

使用可能キャラ総勢56人という圧倒的なボリュームでむかえた2作目。
アーケード版とDreamcast版は、ほぼ同時発売ですが、それぞれ最初から使えるキャラが異なっていて、VM対応の筐体につなぐことで、順次解禁されていく仕組みになっています。
チーム人数が従来の2on2から3on3に変更され、チーム戦としての性質を強くした「アシストボタン」があり、キャラクターセレクトの時に選ぶモードによってアシストする内容が変わるほか、ハイパーコンボ中に次に控えているキャラのハイパーコンボコマンドを入力すると、次のキャラがハイパーコンボを出しながら登場し、使用キャラを交代させることができる「ディレイドハイパーコンボ」。
ゲージを消費するが、当てると相手のキャラを強制的に交代させることができる「スナップバック」があります。

当時でも異例の56キャラものキャラを集めた意欲作。

ハヤト1 ハヤト2 コブン

個人的には対戦ではあまり見られないけど、ハヤトがこのシリーズに登場したのは嬉しい。2D作品で思いの外かっこよくグラフィックが描かれているし、技も使いやすいやら判定強いのが揃っているので、そこそこ戦えます。
3枚目のコブンは完全なるネタキャラです。つまりそういう事なのですが「アシストのタイプによってハイパーコンボの内容が変わる」という性質の為、CPU戦ではバランスタイプを選んで、どれだけ3枚目の状況が出せるかでスコアが随分違ってきます。
アルカディアでは様々な事情でインストカードのキャラのみハイスコア申請対象なのですが、コブンを使えばあっさりと覆されるスコアが出るため、興味がある人は是非スコアアタックをやってみてほしいですね。
まぁこんだけキャラが居ても
「センチネル」、「ストーム」、「マグニートー」、「ケーブル」がピラミッドの頂点に君臨する性能で、
ピラミッドの2段目に「サイクロップス」、「アイアンマン」、「ドゥーム」、「スパイラル」、「ストライダー飛竜」、「ブラックハート」。
ピラミッド3段目がアシスト専用フロアとなり「キャプテンコマンドー」、「サイロック」、「キャミィ」の「対空迎撃タイプ売り場」と呼ばれます。そして「トロン(γアシスト)」「ソンソン(ブラックハートとの相性がばっちり)」。
その他大勢がピラミッド4段目。
ピラミッドを建てるドレイが「ロールちゃん」、「コブン」という状態です。

ラスボスはアビス

アビス1 アビス2 アビス3

全形態スーパーアーマー性能を持っていて、第1形態はレーザービームなどは出るまでが遅いのでその間に裏に回れば回避できる。
第2形態は液状化でガードは出来ないが全方向に飛び道具が飛ばせるので、「つべこべ言わずにさっさと倒せ。」で、
当り判定が良く判らない第3形態は圧巻のデカさ。全身是判定と思いきや黒い球状のものになってる時にも判定があるようなないような…。

GAME CONFIGRATIONとオペレーターコマンド。

アビス3

VM-KIT TYPEをSEGAまたはCAPCOMにすることで、コイン投入後のタイトル画面上で全キャラ選べるかどうかがわかります。
残念ながらこの作品はパスワードが無いのでこの画面で以下の操作をすることで、全キャラクターを強制出現させることが出来ます。

カーソルを
『SOUND MODE』に合わせて『小K,大P,アシスト下,アシスト上,大K,小P』
『DIFFICULTY』に合わせて『大K,大P,アシスト上,アシスト下,小P,小K』
『DAMAGE LEVEL』に合わせて『小P,大P,大K,アシスト下,アシスト上,小K』

入力が終わったらタイトル画面まで戻って、デモ画面の黒いシルエットが無くなっているかどうかを確認して、黒いシルエットが残っていたら、再度『GAME CONFIGRATION』で入力し直してください。
コマンドの入力方法は2Pで入力をしてから1Pで入力し、ボタンは少し長めに押すと成功しやすいです。

解禁がされてるかどうかとかが判んなかったら判る客にやってもらうか、立ち会ってもらってください。


「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」

タイトル キャラ選択画面 ゲーム画面

11年と言う長きにわたる沈黙を破り帰って来た3作目。
動かして面白いキャラクターを中心にチョイスされたCAPCOM」と、「格ゲーに出しても良いデザインのMARVEL」とチョイスにも特徴が見受けられます。
個人的に嬉しいのはハガー市長がファイナルファイトに近い仕様で登場している点です。パイプも健在どころかメイン技ですし、超必殺技の「マッスルディスコース」は、ザンギエフの穴を埋めるように華麗なスクリューパイルドライバーを決めてくれます。
もう一人は「逆転裁判」からのナルホド君も驚きました。使ってみると悲しいほど弱い通常技…ただ、ギャンブル的な強みを持たせているのでピラミッドのドレイとなる事からは免れております。
勿論ドハデな動き、グラフィックも健在です!と、いうか、全体的にコミック的な演出ですね。本当に漫画を読んでる感じ。
対戦バランスも各キャラの強み弱みがはっきりしており、強力な共通システムもあるため、「やりこめば勝てる」という典型例となっています。エリアルレイヴに関するボタンを独立させたことで、初心者がチェーンコンボや必殺技が非常に意識しやすくなっているのも良い配慮ですね。

ハガー市長 ナルホド君 合体技

ラスボスはギャラクタス

ギャラクタス

超巨体を生かしての叩きつけビーム、そして初見殺しの全画面即死等、攻撃の強烈さも前作までとは一線を画する。しかもいつも通り被ダメージと時間制限が前半戦から引き継がれるので思った以上にシビアです。
でもこの迫力は圧巻ですね。アーケードで出てほしかったっす…。


総評

3作品ともそれぞれきちんと特徴づけられているし、まさか第3段が出るとはCAPCOM自身も思っていなかったようで、2作目がお祭りゲーとしてはトップクラスの賑やかさだと思います。(長期稼働しているという点でもその根強い人気がうかがえます。)
バランスは毎回毎回波が激しいですが、どの作品も一部を除いて必殺技の入力時間も長めなので、初心者でもCPU戦位は無理なく楽しめると思います。
それでは今回はこの辺で。次回は記念すべき「第150回!」アノゲームを紹介しようと思います!


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