もうぢや
このドマイナーなパズルゲームを紹介。CPU戦に目を瞑れば、意外と楽しめるゲームです。
ゲームタイトル | メーカー | 使用基板 | 稼働日 |
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もうぢや | 富士通パソコンシステムズ / エトナ | ― | 1996年 |
隣接したお金を両替して、お札変えて消していく。
お金型のブロックを両替しながら減らしていくパズルゲームで、元々富士通が開発したパソコン用の落ち物パズルゲームを、アーケードでリリースの際にエトナという所がアレンジを加えました。
デモ画面の猫が歩き回る独特のアニメーションと、隠しのシューティングばかりが先行して、肝心のゲームはあまりのCPUの強さと、細かい詰めの甘さで、世界一静かな墜落をした作品です。
典型的な対戦型落ち物パズルと言えばそこまでですが、落ちてくるのが硬貨であるのが特徴です。
1円硬貨を5枚以上接触させると5円硬貨に、5円硬貨を2枚以上接触させると10円硬貨に…
このように、50円。100円。500円と、両替の要領で硬貨の枚数を減らしてゆき、最後500円硬貨を2枚以上接触させて千円札にして、初めて消去する事が出来ます。
で、ここがポイントなのですが、例として2枚以上。例えば5円玉が3枚並んだ場合、10円玉と5円玉になるのではなく、10円玉で処理され、3枚目の5円玉は消えるという点です。
この辺は、某マネーアイドル同様、消費税システムが搭載されている事により、ゲーム中に若干の混乱を招き、それがCPU戦の難易度を上げているようにも思えます。
一人目から目が本気で殺しに来てるCPU
不粋に最速で積んでゆくCPU。一人目のこの猫(ミミコ)の段階で既に興醒めです。
画面上のオジャマ猫は、犬が吸いこんでくれるので、そこから一発逆転も確かにありうるのですが、
オジャマ猫を下手に消すと現在のスコアが減算されてゆく前代未聞の得点システムと、
1種類しか無いのに後味が悪いエンディングで、詰めの甘さを露呈しました。
金を積んでクリアをするのも至難の業ですし、ステージ数に比例して事故死も増えていきますので、
稼働の際はレベル簡単+CPU戦のみ2本先取がオススメです。
ある意味オマケが本体。
犬のおまわりさんがフルオートでコインを打ち出します。そのコインで泥棒猫とボス猫(弾幕とレーザー)を倒す横シューティングです。ランキングもあります。
エアバスターのサブプログラマーと、もうぢやのプログラマーが同じ方らしく、「HOW HIGH CAN YOU GET ?」のフレーズは、エアバスターで使われております。
オマケのゲームにしては本格的すぎます。多分私のスコアは結構簡単に抜かせるはずなので、興味があったらやってみてください。
コンテニュー画面で1Pと2Pのスタートを含めて全部のボタン押しっぱなしです。全押しボタンを用意するのが良いですね。
せりすけポイント
検索すると、かつてサターンやプレステで出ていたこともあるようで、その気になれば簡単に遊べます。しかもベタ移植。
もくもくは億まで桁が用意されているそうなので、酔狂な方は頑張ってみてください。
ルールはとても判りやすいのですが、やはり消費税システムへの慣れが必要な事と、96年リリースの割に対戦でキャラが選べないのがかなりもったいないです。
そしてCPUの強さが大減点対象。
それなりにロングラン稼働が見込めそうな物を、本当にちょっとの差で棒に振った作品…と、言えるのかもしれませんね。