探偵 神宮寺三郎 時の過ぎゆくままに…
神宮寺三郎シリーズ第四弾。ファミコンでの最終作に相応しい貫禄を見せ付けた意欲作です。
ゲームタイトル | メーカー | ジャンル | ハード |
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探偵 神宮寺三郎 時の過ぎゆくままに… |
データイースト | アドベンチャーゲーム | ファミリーコンピュータ |
独特のハードボイルドな作風
ファミリーコンピュータや、ディスクシステムのアドベンチャーゲームは数ありましたが、この神宮寺三郎シリーズは、この第4作目まで。そしてプレイステーション・セガサターンで復活してからも、一貫してハードボイルド路線を貫きました。
今回はどんなお話?
写真を観ればわかると思いますが、カラー画面とセピア画面の2つがあります。
この作品では従来の作品のように、神宮寺パートと洋子パートだけでなく、過去パートと現在パートの2つで構成されております。
続きをプレイするためにはパスワードの入力が必要なのですが、再開するときはパスワードを聞いた所からではなく、パートの始めからのスタートとなる点に注意。
では、本題に入りましょう。
ある夏の日、新宿中央公園を散歩していた神宮寺の前に、友人である熊野警部が通りかかる。
神宮寺はなりゆきで1年前に調査した、ある事件の話をする事になった。
しかしそれは、複雑な人間関係に彩られ、様々な感情が交錯した、とても根の深い物語であった。
…と、こんな形でゲームはスタートしていきます。
今回は殺人事件のようなショッキングな出来事が起こらないにも関わらず、微妙な人間関係。
更には事件の当事者は家族同士であり、犯人ではない人間が意図的に証言を偽る事も起こります。
しかもそれらは自己の保身が理由ではないだけに、話は余計に厄介な方向へ流れていくわけで。
そして無関係と思われた2つの別々の事件が、まさかの流れで1つの真実に結びついていくので、インパクトの弱さや判りやすさのない話を補う形で、物語を上手く描いているのが好印象ですね。
実際にプレイしてどうでしたか?せりすけさん。
誰も殺されない。誰も死なないというのは当時のこういう推理系のアドベンチャーでは聴いた記憶が無かったので(もしあったらごめんなさい!)
そういった殺人要素が無くても十分にアドベンチャーとして完成させることが出来る。
と、証明できたのは素晴らしい功績だと思います。
調べたところによれば、今度こういう物がリリースされるという事なので、
興味が沸いた方は、是非プレイしてみてください!