ファイナルファンタジーUSA ミスティッククエスト

とにかくシンプルな醤油ラーメンと言う感じ。ですが、シンプル「すぎる」ゆえに、作業ゲー。結果としてクソゲーの評価をされたのが残念ですが、かなり異端な作品です。

オープニング オープニングデモ1 オープニングデモ2

ゲームタイトル メーカー ジャンル ハード
ファイナルファンタジーUSA
ミスティッククエスト
スクウェア大阪 ロールプレイングゲーム スーパーファミコン

海外発売ですが、開発は日本です。

1992年にアメリカにおいて発売された『Final Fantasy Mystic Quest』を和訳し、逆輸入した作品です。
開発自体はスクウェアUSAではなく、スクウェア大阪となっております。
とにかく他のFFシリーズにはない独特な要素が多く、そしてとことんシンプルにしたが故にクソゲーの扱いを受けやすいのですが、
そこはかとないアメリカンなノリを感じさせるのも、また独特な作品。


一番の特徴は戦闘

余裕 半分 あと少し!

戦闘はシンボルエンカウントで、マップ内のモンスターに接触することで発生するようになっています。
但しモンスターは動くことはないため、「ヤバイ!」と思ったら避ける事も出来ます。
逆の言い方をしてしまえば、モンスターの出現箇所は固定であり、道を塞いでいる敵とは結局は戦闘はしないといけません。
味方は主人公とパートナー1人の最大2人で戦います。魔法は回数制で、レベルを上げると利用回数が増える。流れになっております。
そして最大の特徴は、上記三枚の写真。敵にダメージを与えると残り体力に応じて敵のグラフィックが変化していき、ものによっては「おめーどーやって攻撃しとるねん。」という物もあります。
全滅した場合にはやり直すか諦めるかの選択肢が表示され、その戦闘の開始時点からやり直すことが出来るのもかなり親切なポイントです。
またフィールドにはバトルポイントと呼ばれるポイントが存在し、10回まで戦闘を行うことが出来ます。10回戦闘するとご褒美としてアイテムなどが貰え、中にはテレポなどの魔法がもらえるポイントもありますし、
バトルポイント自体が経験値を多く貰えるだけでなく、途中中断もできますから、ダンジョンよりかなり安全にレベルアップが出来ます。(ちなみにバトルポイントを除いてフィールドでの戦闘は一切発生しません。)


移動がきついかな。

フィールドマップは目的地に向かって一マスづつ進んでいくすごろく的な形式のため、街で準備を整えてダンジョンに向かおうとすると、テンポがやや悪い。移動自体も決して早くない速度なのも問題。ショートカットが開通するまで、ダンジョンも兼ねた「フォーカスタワー」を何回も通らなくてはいけません。
人物や一部障害物を飛び越える「ジャンプ」がありますが、連打するとなると、着地後の硬直のせいで微妙にもどかしい。(効果音は癖になるけど)
レトロゲーとして割り切れるなら平気でしょうが、現代っ子にはいくら当時の時代とはいえ…と感じてしまうかもしれません。


せりすけポイント

ストーリーがシンプルな一本道で、心を揺り動かす展開もない。よく言えば最初期のドラゴンクエストやファイナルファンタジーのような本当にシンプルなストーリーですが、悪く言えば拙い物語となってしまっています。
とはいえシステムそのものの破綻はなく、クリスタルと物語をしっかりとリンクさせた世界観は評価出来るし、難しい世界観などを理解しなくてもストーリーが飲み込めるのは評価が高いポイントでもあります。
そしてこの作品を手掛けた藤岡千尋氏はこの作品の反省点を元に「スーパーマリオRPG」を手がけました。
こちらは見事なまでに反省点が生きた作品で、マリオシリーズの番外編の中では、マリオシリーズらしさを保ちつつスクウェアの味付けが加わり、独特なテイスト溢れる作品に仕上がっています。
と、いう訳で、近々「スーパーマリオRPG」を紹介する予定です。お楽しみに。ではでは~。

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