SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語

一言でいえば子供向けに味付けした、ドラゴンクエスト。しかし、エンカウントは大人にも厳しい…

タイトル

ゲームタイトル メーカー ジャンル ハード
SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語 バンダイ / トーセ ロールプレイングゲーム ファミリーコンピュータ

カードダスと、コミックボンボンの連動で展開されていたシリーズの、記念すべき第一段。

ラクロアの勇者』と『伝説の巨人』までの物語を題材として扱った子供向けロールプレイングゲーム。一部の展開や地名などにゲームオリジナルの要素が見られます。
画面構成や戦闘画面は、ドラゴンクエストに似通っているものの、いざプレイすると、子供向けの調整や工夫が幾つも盛り込まれており、大人でも楽しめる出来となっているのが特徴です。


こんなところが子供向け。

生命保険 こずかいちょう やどやでの会話

例えば戦闘で全滅すると所持金が半額になるのだが、「生命保険」に加入しておけば、全滅してもお金は減らない。ただし一度でも全滅すると保険は切れるので、その場合は再加入する必要があります。
設定した目標額まで金を貯めると知らせてくれる「こずかいちょう」。
他にもある程度ゲームが進行していくと、戦闘中にランダムで仲間が援護に来てくれます。しかし新規に加わった仲間はレベル1で、しかも装備品を持たずに加わるため、効率よく育てていかないと、後半では登場してすぐ高攻撃力モンスターに瞬殺されてしまう恐れがあります。
ここで気が付くかどうかで、このゲームの中盤~後半の難易度が大きく変わります。
というのは「装備品をそろえれば守備力が高くある程度魔法が使えるキャラ」や、「イベントの都合で中盤から加入する+とある事情によりパーティに入れにくいのだが、レベルが上がるにつれ、会心の一撃を連発。HPとすばやさに至っては全キャラ一」というキャラがいるので、
この二人をきちんと育てておくかおかないかが、中盤から後半の難易度の分かれ道ですね。


ゲームの中でカードダスバトルがある!

カードダス1 カード購入

最初の街の子供からカードダスファイルを貰うと、カードダスを購入することが出来ます。カードダスバトルで倒した相手の経験値も得ることが出来るので、相手がボス級のカードを繰り出し、それを倒せれば膨大な経験値を得ることが出来たりします。
ただ、現行のカードゲームの様な駆け引きは無いので、単純に勝つだけなら強いカードのストックが貯まるまでカードダスを回して、対戦でそれを使うという単純作業になってしまいます。お助けカードもありますが、雀の涙程度の部分なので、差を埋められるようなものではありません。
二枚目の通り、若干ネタバレする場合もありますが、そこはご愛嬌。


子供向けと言いながら、雑な部分も多いのだが、第一段としては及第点です。

戦闘1 戦闘2 デモ画面

ゲームバランスが必要以上に大味なのは子供向けだからか、どうなのか。
単純な問題点も少なくないのですが、ゲームとして破綻していると言える程の要素はなく、大人でも遊べる出来になっていると思います。
確かにクリアに必要なアイテムを入手できる祠の場所がノーヒントで、「使う前に売ってしまうと詰む」というとんでもない要素や、作りかけのまま放置して終わっているイベント(ブラックドラゴンのつえ)などもあるのですが、
ここに挙げた以外でも色々と工夫が見られますので、(退却に失敗すると通常攻撃しかしない・セーブ&ロードで多くの宝箱が復活する等)
機会があれば是非一度プレイしてみてください…
…あ。そうそう。このゲームも、バンダイの他のファミコンバックアップゲームの例にもれずフラッシュメモリを使っていて、
このゲームに至っては、セーブできるのは一つですのでご注意くださいね。


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