FINAL FANTASY II
戦争という重いキーワード。圧倒的勢力と武力をもって侵略を企む帝国に、反乱軍が今立ち向かう。
ゲームタイトル | メーカー | ハード | 発売日 |
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FINAL FANTASY II | SQUARE ENIX | ファミリーコンピュータ | 1988年12月17日 |
重苦しい雰囲気でのスタート
みなさんおはようございます。こんにちは。こんばんは。セリスです。
今日(4月7日)アップが遅れたのは、さっきまでKOF94やってたんですよ。94。
ルガールが倒せなくなってて。それどころか道中も危なくて…
昔どうやって倒してたんだろうなぁ。
さて、今回はこちら。『FINAL FANTASY II』です。
演出技法や数々のシステム提案が中心だった初代作品とは対照的に、ドラマ仕立てのストーリーで勝負の作品になりました。
前作で提案されたクリスタル。クラスチェンジ。勧善懲悪と言ったものが一旦無くなり、騎乗できる大型の鳥・チョコボや飛空艇の開発者・シドといった常連キャラクターが初登場するなど、後の作品に大きく影響を与えるキャラクターが出てきております。
キーワードを覚えろ
本作では重要な単語を覚えておいて、それをNPCに尋ねる「ワードメモリーシステム」を採用。このシステムのおかげで、シナリオ重視でありながらやらされ感の少ない自然なゲーム展開が実現できました。
色々な人物にあらゆる単語を尋ねることによって、新たな単語や背後関係を知る事ができるなど、会話に深みをもたらす要素として機能しています。
自由度が高い戦闘とキャラの育成システム
「経験値を稼いでレベルを上げてキャラを強化する」のではなく、「戦闘中の行動に応じて成長する能力が変わる」方式が採用されました。
サンプルとして1枚目に初期ステータスを載せましたが、下の熟練度は、その該当する武器種を使う事でレベルが上がっていきます。それに併せる形で上段の「ちから」が上昇したり、ダメージを受けた量によってHP等が上がる形をとっています。同様の事が魔法でもあり、最初はどんな強力な魔法でも消費MPは1で、威力も雀の涙ですが、レベルの増加に応じて消費MPが増える代わりにダメージも増えていきますし、エスナと言った状態異常はレベルが上がれば上がるほど回復できる内容が増えていくと言った事もあります。
この戦闘行動によって成長パラメータが変化していくのですが、それを助長する形で…お気付きでしょうか。キャラクターによる装備品の制限は一切ありません!なので全てのキャラがすべての装備と魔法を装備取得可能なので、マリアを斧のスペシャリストにしたり、ガイを外見と反して、魔道士一本に鍛え上げるなんてのも出来ます。
ただしそうは簡単に問屋が卸さず、「ちから」を上げようとすると「ちせい」が下がるといったペナルティもあるので、いわゆる「万能戦士」はシステムの穴をついたり、頭を使わないと、チートでも使わない限り作ることはできません。
セリスポイント
セリス的にはかなり評価が高い作品です。アイテムに関する制約(持てる数が少ない)ってのがたまにキズなのですが、ドラクエと差別化を図るために物凄く手を入れた造りになっています。(レベルの概念が無いなど)
ただシステムの裏をかいたつもりがかえって自分の首を絞めていて難易度が上がったという人が多く、その頃のゲームメーカーはゲーム雑誌や攻略本に攻略をきちんと出さなかったケースも多いので、そこが評価を下げてしまったかもしれません。
名前を入れ終えた瞬間にいきなり「くろきし」に襲われて、なす術もなく全滅させられるという始まりは当時話題を呼びましたし、ラスボスの「ウボァー」はファンの間ではあまりにも有名なフレーズとなりました。
バーチャルコンソール等でプレイできるそうなので、興味のある方はいかがでしょうか?