ドラゴンクエストVI 幻の大地

キーワードは「発見」。粗削りな部分や実験実験な部分も散見されたが、トータルではしっかりドラクエしてます。

タイトル フィールド しあわせの城

ゲームタイトル メーカー ハード 発売日
ドラゴンクエストVI 幻の大地 SQUARE ENIX スーパーファミコン 1995年12月9日

リメイクを除くとスーパーファミコンの最後のナンバリング作品。

みなさんおはようございます。こんにちは。こんばんは。セリスです。

せりフリにリニューアルしてから、ここまでで90本。とりあえず49本目までは書き上げました。
50本ずつ溜まった所で、さてどうしようかなぁと考えているのですが…どうしよう?

さて、コンシューマーの45タイトル目。今回はこちら。『ドラゴンクエストVI 幻の大地』です。

本作は過去作で好評を得た要素を取り入れながら、新要素やアレンジ要素を追加した、
『ドラゴンクエスト completeMIX』的な作品に仕上がっております。
大魔王討伐の旅は、紆余曲折を経て、自分の住む世界と「幻の大地」。二つの世界の真実を探す旅へと変わっていく…というストーリーです。


基本の要素について

戦闘1 戦闘2 戦闘3

先ほどの項目で出た二つの世界。従来のロールプレイングゲームだと、物語が進むことで新しいマップが追加される形でしたが、今回は最初から二つのマップを用意し、その二つの世界を行き来して、新たな発見が得られる造りになっています。
また、乗り物についても船。海底に潜る船。浮島。空飛ぶベッド。魔法のじゅうたん。ペガサス等。王道の乗り物の中にユーモアも取り入れられています。

ドラゴンクエストIIIで講評だったダーマの神殿が復活。どんな職業に転職するか。極めるかによって、上級職への道が開けたりもしました。
行きついてしまうと結局全員同じルートをめぐってしまう(というか、そうならざるをえない)訳ですが、魔法使いタイプのキャラがバトルマスターになるなどと言った自由な育成が可能になっています。


似て非なる二つの世界

ライフコッド メダル王の城 デスゴッド

その2つの世界。主人公の住む世界(上の世界)とは別に「幻の大地(下の世界)」という全く同じ広さのマップが存在し、様々な方法で上り下りをします。両世界はある理由で密接な間柄にあり、どちらの世界にも存在する町では状況が正反対になっていたり、ほんの些細な部分ではあるが確かな関係と違いを感じさせる要素もちらほら隠されており、独特な雰囲気を出しています。

かと思えば片方の世界にしか存在しないものもあったりして、隅々回ると訪問場所はかなりの数です。もちろん訪れる場所の中には攻略に必須ではない「寄り道ポイント」が複数用意されているのですが、その中には大きな見返りがある場所もあります。


細かいシステム部分について

ダーマの神殿 パラメータ ルイーダの酒場

キャラクターステータスの「かっこよさ」を装備で補ってコンテストに出場する、「ベストドレッサーコンテスト」。男性のみ、女性のみ、モンスターのみなどの縛りもあります。また、ボーナスポイントがもらえる装備の組み合わせを探すのも一興なのですが、ストーリーに関わってくる「綺麗な絨毯」が手に入るまでは頑張らないといけません。

またカジノのゲームが、スロットとポーカーのみとなってしまいましたが、格闘場が「スライム格闘場」として独立する形になりました。仲間にしたスライム系モンスターをAIによるオート戦闘で優勝を目指すのですが、こちらが一匹に対し敵は複数。なので呪文特技・装備が揃わないと難易度は高いです。

問題点について…まず一つ目。特技と魔法の有用性の比率に少し偏りがあります。例えば上級攻撃呪文に匹敵・凌駕する威力を持つ特技が多く、これらはすべて、消費MPは0です。それに対して、呪文はほとんどが覚えた時点で既に(消費MPの割に)威力不足、または特技で代替できる威力となってしまっており、使いどころがありません。
ただ回復魔法については呪文が特技に比べ優勢ではあります。回復特技には味方全体を回復するスーパースターの「ハッスルダンス」や、自分のHPを500ポイントも回復する勇者の「めいそう」など強力なものが存在します。

ただし前者は回復呪文「ベホマラー」と比べて回復量がやや小さい上に、やまびこの帽子による2回発動の対象にならず、後者は習得することが困難であるうえに自分しか回復できず、移動中に使用することができません。
また任意の仲間1人の体力を完全に回復する「ベホマ」も重要です。
今回は敵も味方も体力が過去作よりもかなりインフレしているので、尚更ベホマの存在は大きくなります。

そして相変わらずモンスターから得られるゴールドの額が低いのが傷。1回の戦闘で1000ゴールドを超えることがほとんどありません。
最高額がおどるほうせきの370ゴールドと少なめなのに、物語後半での物価は爆発します。
ただ序盤から終盤まで町やダンジョンを丁寧に回れば強力な装備品が多く拾える傾向にあり、極端な話ラスボス前まで装備をほとんど買わずに進めることもできる。また特技で「くちぶえ」が導入されたので、戦闘間隔を短くすることができるため稼ぎ効率を上げることもできるようになってはいます。

戦闘4 戦闘5 戦闘6


まとめ

浮島 ペガサス 海の中

新要素やアレンジ要素、実験要素を重ねた結果、全体的な難易度が上がっているにも関わらず、後の作品につながる要素もあったりして、ここまでのドラゴンクエストのベスト盤的内容となっております。
せりフリ的には一風変わった世界観。広大な世界観にドラクエIIIに似た懐かしい感じを思い出しました。
ただ、自由度の高さが戦闘バランスのチグハグさに繋がってしまい、仲間モンスターのシステムも、このちぐはぐさをきっかけにリメイク版では廃止されております。

とはいえこの作品は一回はやっておいた方がいいことは確かな作品で、第1次ベスト盤として名作と呼ばれる理由も納得な出来だと判ると思います。

それでは今日はこの辺で。ではでは~。

敵の城 ザオリク 謎の城


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