ウルティマ 聖者への道

現在もサービスが続いている「ウルティマ オンライン」は偉大だと思う。だって20年ですよ?

タイトル 冒険の始まり 街のシーン

ゲームタイトル メーカー ジャンル ハード
ウルティマ 聖者への道 インフィニティー ロールプレイングゲーム ファミリーコンピュータ

RPGの元祖の一つ。ウルティマ第4作目の移植。

元々はPCで発売されていた「ウルティマIV Quest of the Avatar」です。
人々をよき方へ導く聖者アバタール」になるために、8つの徳を全て究めた者のみ。プレイヤーは自分の行動を正しく律することをゲーム中に求められます。
徳は「誠実」「慈悲」「武勇」「正義」「献身」「名誉」「霊性」「謙譲」の8つで、目に見えないマスクデータとして管理されています。
当然ゲーム中の総ての行動により変化するので、自由度の高さの裏返しともいえるのですが、ハードルは極端に高い面もあります。
と、いうのも2枚目の写真の後、いきなりフィールドの放り出されるので、町の住人たちと会話を試みても、当然全くわからず噛み合わず。
なのでこのゲームは常時メモを取りながら進めていき、手探りで進んでいく事が重要になります。
それもそのはず。このゲームにはいわゆる「倒すべきラスボス」が存在しない。「魔王は倒れたがそれだけでは問題は解決しない。ではどうするか?」という「その答え」が、アバタールとなっているのです。
魔法にも特徴がある。魔法は触媒とMPを消費するのだが、ショップには触媒は6つまでしか売っていない。残りの2つ(ナイトシェードとマンドレイク)は自分で採集する必要があります。
レベルアップは何回か戦闘をこなした後に、ブリタニアの城にいるロード・ブリティッシュに謁見することで行われるのですが、マップの広さが災いして会うまでに非常に時間がかかることがあります。
…という具合に、当時のPC事情やファミコン事情を考えても非常に膨大なボリュームは、当時のゲーマーを圧倒する出来でした。


重要なテクニックは、メモを取る事と、進行にメリハリを付ける事。

繰り返しとなりますが、自由度の高さの裏返しともいえる変わりにハードルが極端に高いので、会話で得られる情報に関しても断片的な物しか得られず、会話データも膨大な上に様々なイベントが並列で進むため、メモをとらずにゲームを進めると訳がわからなくなるので常時メモを取りながら進めていき、手探りで進んでいく事が重要になります。
またこのゲームは主人公のレベルにより敵の強さが変わる、ロマンシングサガみたいな仕様です。そしてキャラを多く連れているほど敵の数が増える仕様もあります。
例えば4人パーティのレベル8で敵に遭遇して敵が10体とかかなりめんどうです。
なので一般的にはレベル4で留めておく(最高は10)のがベターと言われておりますし、普通に戦闘から逃げると徳が下がる(洞窟の固定の戦闘は逃げても徳が下がらない)ので、ブリンクの魔法で逃げた方が良いと説明書にも書かれております。
また意図的に暗黒面に逃げて、薬草を序盤で稼いでから一気に得をあげて軌道を元に戻すなど、色々とハメ技もあったりもします。
結論だけ書いてしまうと
・寄付する
・神殿で瞑想する
・人に話し掛けた時の答えには注意する
・戦闘から逃げない(ブリンクでの逃亡は可)
・お店の人に嘘をつかない。
これだけでアバタールになる事は出来ます。
余談ですが、徳をトコトン下げてロードプリティッシュ城に居るホークウィンドに会いに行くと、ボロックソに言われます。ドMなあなたは是非。
このゲームの戦闘は、先頭に居るものから行動しますので、ブリンクの魔法を使える人を先頭にしましょう。
あ、あとここでヒントです。このゲームの戦闘。飛び道具ゲーです。


RPGに一石を投じたフォーマット

開始直後のハードルこそ高いものの、そこさえ乗り越えてしまえば非常に奥の深いゲームです。哲学的にさえ見えるストーリーや、ラスボスが存在しない等。
発売当時は非常に珍しいフォーマットで作られたゲームであったと思います。後年のゲームに与えた影響も大きいでしょう。
このゲーム。一回は遊んでおくべきです。


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