真説サムライスピリッツ 武士道烈伝

(本当に)誰も知らない、もう一つの侍魂

タイトル キャラ選択 街中

地上 港町 戦闘

ゲームタイトル メーカー ジャンル ハード
真説サムライスピリッツ
武士道烈伝
SNK ロールプレイングゲーム ネオジオCD
プレイステーション
セガ・サターン

相も変わらず冬季オリンピックは見ておりません。

プレイステーション4で『ドラゴンボール ファイターズ』がリリースされ、結構立ちますね。発売されたばかりだというのにアメリカ・ラスベガスで開催される格闘ゲームフェスティバル「Evolution Championship Series 2018」で、もう競技タイトルに入るとは。開発のArcSystemWorksがすごいんでしょうけどね。
アーケードでもこの文章を書いている今は「星と翼のパラドクス」「DANCERUSH STARDOM」のロケテがかなり盛り上がっているようです。
さて、海外でも大好評の「ドラゴンボール」「スクウェア・エニックス」「コナミ音楽ゲーム」と今紹介しましたが、その昔海外では未だにNEOGEOが根強い人気を誇っている「SNK」が、格闘ゲームではなく、RPGを出していたのです。それがこちら。『真説サムライスピリッツ 武士道烈伝


時代背景は、「初代サムライスピリッツ(邪天降臨之章)」「真サムライスピリッツ(妖花慟哭之章)」

オムニバスの二章仕立てで、一応好きな方から始められます。主人公として選べるキャラは上の写真にある6キャラ。パーティ専用キャラクターとして「シャルロット」「千両狂死郎」「リムルル」も登場します。ただし「牙神幻十郎」は仲間を加える事は出来ません。(妖花慟哭之章ではオリジナルキャラが加わります。)


このゲームをプレイした時の衝撃は忘れられません。

作った方には悪いんですが、すごく出来が悪い。とにかくどの機種でもエンカウントの高さとローディングの山に泣かされます。特にネオジオCDは等速読み込みの為、他のハードよりも時間がかかります。ただでさえエンカウントが高いゲームで、ネオジオCDでプレイしちゃってる方はもう悲惨。
何処かに入る度ロード。戦闘に入る度ロード。とにかくロードに泣かされることになるのです。そして次に問題になるのが
技がでねぇ。
このゲーム元々が格闘ゲームなので、戦闘中の奥義はコマンド入力で出します。しかしコマンド方式は失敗すれば奥義が出ないというデメリットはあるのに、成功して受けるメリットは皆無です。
よってただでさえ高いエンカウント。結局コマンド入力が苦手な人の為に用意された、従来の選択方式をオプションで選ぶことになります。(しかもPS版はその選択方式のみと言う…)なので、ゲームの大半が戦闘に奪われるRPGにおいて、普通にプレイするならコマンド方式は全く意味の無いシステムです。正直この時点でいいところなしです。
そのうえ戦闘バランスも妙にばらつきがあり、「牙神幻十郎」は一人旅なので状態異常にすこぶる弱く、麻痺でもしようものなら、奴らは本気で殺しに来る。どうしろというのか。
その癖他のキャラクターを選ぶと、今度は3人パーティそのものが強すぎて、更にレベルアップ時に体力等回復する仕様なので、敵はしょっぱなから殺しに来るダメージを与えておきながら、こっちは適当に攻撃さえしておけばいい(しかも回復は序盤の段階でかなり有能)というメチャクチャな現実を突き付けられ、愕然としました。ネオジオCDのプレイヤーはやる気失いますわ…つかコマンド式RPGでこの仕打ちはハードを問わず本当にやめてほしい。


シナリオについて

一本道にも限度と言う物がある一本道です。一応寄り道しないと覚えられない特殊技があったりはしますが、謎解きはほぼ皆無なため、迷う要素はありません。それなのに会話シーンではボイスが入るシーンがあり、当然その前には読み込みが入ります。フルボイスではないので邪魔でしかないボイス会話デモも、ネオジオCDでプレイされる方はオプションで切っておく必要が出てきます。どこまで酷い仕打ちを受ければいいのでしょう。
とはいえ、特定のシーンや、条件を満たすと表示される「しろー大野」さんのイラストだけは評価できます。


「スピリッツ」システム

これは隠れステータス的なもので、「攻撃的」「慈悲的」の二つに分かれるのですが、ほとんど意味を成していません。
(邪天降臨之章)では、属性によって会話が変化したりイベントがあったりなかったりいろいろ変化が見られますが、(妖花慟哭之章)では会話が変化するくらいです。正直全くいらないシステムだと思います。


あれ?おかしいな。書けば書くほどダメゲーに感じる(笑)

ま、まぁ…RPGノウハウがない人達が作ったゲームですからねぇ。そのうえでノウハウがあるはずの人達が作った新桃太郎伝説とか、大貝獣物語とか、ロマンシングサガとかは、本気でブチギレたからなぁ…。
しかし本当にリリースにゴーサインを出したSNKの上層はバカですね。ハードの売り上げはソフトの売り上げでカバーしないといけないというのは、中学高校の社会科でさえも教えてくれるのに、それをわかっていないし。ノウハウがない状態でハード側ではなくソフト側で調整する出来の悪いポリゴン格闘ゲームが出ちゃうし。
ちなみにこのゲーム。某テレビ局とか代理店とか色々と細かい権利がややこしいのか。SNKの公式サイトではトップページと「歴代演目」で本作は存在自体がされていなかったことになっております。
ああ。それにしても『ドラゴンボール ファイターズ』は素晴らしい。ネシカ2で出してくれないかなぁ。開発した方はドラゴンボールのことと、自分たちが出来る事と出来ない事を理解した上で作っていると思います。そういう開発が増えることを切に祈りつつ、今回はここまで。


オマケ

開発当初は(魔都封滅之章)という、京都を舞台にしたオリジナルシナリオの制作が予定されており、ハードごとに収録されている章が違うと言う構想でしたが、ハードの制約とスケジュール(何せ何回も延期してる)により、急遽全ハード共に同じものを収録して発売されました。
各機種で二章クリア後に解禁されるオマケが違うのは、その名残です。

自虐ネタ 某漫画より


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