THE OUTFOXIES

決して歳末大掃除とかけているわけではありません。

タイトル キャラクターセレクト テストモード

ゲームタイトル メーカー 使用基板 稼働日
THE OUTFOXIES バンダイナムコエンターテインメント 1995年
(94年はロケテスト時)

人を選ぶゲーム。だけど一度はやっておいて損は無い。

7人の殺し屋から操作する殺し屋を1人選び、他の6人を1人ずつ殺していく。相手の体力ゲージを空にするか、時間切れの時点でゲージが多い方が勝者となる…という対戦格闘ゲームのルールを採用しているが、
広大なステージやそこに落ちている武器を拾って攻撃するなど。アクションゲームの要素が持たされている。
また攻撃方法も、通常の素手では威力が非常に低いため、落ちている様々な武器を拾って攻撃するか(ダメージを受けると武器を落とす)各ステージ固有の仕掛けやトラップにハメて(当然自分がやられないように注意しながら)攻撃をする形となる。


様々なステージギミック。

ゲーム画面1 ゲーム画面2 ゲーム画面3

乗り物や建物の構造が再現された上に、ドアを閉める、操縦する、設備を壊す。水を流す等と言った行動がとれるだけでなく、重力や燃焼といった要素が加わり、頭も使った動きが要求される。
「殺し屋」という殺伐としたテーマの作品の世界観をよく表しているだけでなく、シンプルな拳銃に銃弾を弾ける刀、ロケットランチャーや火炎放射。果てにはフルーツやパイなど、なんでもいいから利用するというスタンスが感じられる演出も面白い。
しかし基本戦法はロケットランチャーを全て浴びせ、銃でとどめ。逆に言うとCPUでも対戦でも相手にこれらをやられたら負けは確定。銃弾・ロケット弾の弾道や特定地点での武器のランダム出現といった運の要素も勝敗に大きく関わっているため、ステージとキャラクターの組み合わせによってはマチ主体の戦い方を押し付けられる形になる。
また、ズームイン・ズームアウトが頻繁に発生するため、普通にプレイしていて目が疲れるし、プレイヤーの位置も場合によっては把握しにくいし、酔う事もあるだろう。
ちなみに私はどーしてもこの画面演出になじめずに1ステージ目で落ちる事もよくある。(笑)
尚このゲーム、同キャラ戦が無いという致命的な欠陥を抱えているので、大会の場合は「ジョン・ベッティ・イヴ」の取りあいになってしまう、そのため最低2キャラを使いこなせる必要がある。


Kill your Enemy by any means.

ゲーム画面4 ゲーム画面5 ゲーム画面6

ゲームのストーリーは、謎の美術商ミスター・アクメが、7人の美術品鑑定士と結託して贋作を売りさばき、その裏で7組の殺し屋達を雇い、美術品鑑定士の殺害を依頼。依頼を遂行した殺し屋達は、更なる指令として、7組の殺し屋に残りの殺し屋を暗殺する指示が届けられる。

ゲーム画面7 ゲーム画面8 ゲーム画面9

ミスター・アクメの指令をすべてこなすと「報酬を手渡しする」という名目で自邸へ呼び寄せた。

ゲーム画面10 ゲーム画面11 ゲーム画面12

侵入者を撃退する様々な仕掛けを突破し、アクメ邸の奥へとたどり着く。しかしそれは、報酬を餌に生き残った最後の一人を始末しようという計画。いわゆる、今回の事件に関わった人間を全員排除することによっての証拠隠滅であった。
このあと急に真っ暗になった後、このゲームのラスボスであるミスター・アクメとアクメ夫人の野望を阻止するわけだが…
写真の通り体力ゲージが表示されているが、フィニッシュ時まで消滅することはなく、タイムアップ時にはプレイヤーの敗北が確定する。アクメ夫婦が乗るヘリコプターvs弾数無制限のスペシャルロケットランチャーという構図になるのだが、ここでは狙撃精度がモロに影響するので、ドゥイーブとダニー&デミは特に苦戦を強いられる(もっと言うと、この2組は夫人の悪あがきを抜けるのもつらい)。ロケットがまっすぐに飛ぶチンもヘリ撃墜は得意だが、その前の悪あがきが大変。なんとか撃破し、三段オチで命を散らす嘘吐き夫妻から、がっぽり報酬を頂き、感動のエンディングを迎えよう。


せりすけポイント

デザイン面と音楽部分の気合いの入り方がとにかく圧巻!そしてこの手のタイプは、後にカプコンから出てくる「パワーストーン」まで無いのだが、アウトフォクシーズもパワーストーンも非常にプレイしにくいゲーム。(私はパワーストーンの方がまだ得意なのだが……)
しかし95年と言う対戦格闘ゲーム乱立の中、埋もれるにはあまりに惜しいタイトルなので、是非一回はプレイしてみていただきたい。


戻る

ページトップ