MOTHER / MOTHER 2

  

夏休みの少年の冒険をイメージしてほしい一作です。

ゲームタイトル メーカー ジャンル ハード
MOTHER / MOTHER 2 任天堂 ロールプレイングゲーム ファミリーコンピュータ
スーパーファミコン

アメリカをオマージュさせる舞台は、まるで夏休みの様な雰囲気でした。

糸井重里さんが手がけるシナリオや、ななめ見おろし型のマップ。フィールドと境目が無い(シームレス)した街並み。
まるで少年少女が夏休みに大冒険に出ているような。そんな感覚に陥る一作です。
少年少女が装備するのも、バットやヘルメット。舞台も街や学校や、町はずれの工場など…
そしてそこに添えられるBGMも思わず口ずさみたくなる完成度の高い曲ばかりで、冒険をより一層盛り上げてくれます。


セリス的には2がオススメです。

1.2両方ともプレイをしており、どちらのゲームもその中の隠された物語は非常に重く、また人間や生を感じさせる中身なので、あまり明確なことは書けないのですが…
ドキッとする内容で、穏やかな世界とのメリハリが非常にきいています。
1は自由度が高く手探りで進められるゲームですが、2は一本道なかわりに、キャラクターの心情などが非常に考えさせられる演出もおおく、どちらかと言えば2がオススメです。特に2は、冒険のきっかけが…ね…。


独特なシステム

例えば攻撃魔法を敵に使用した際の耐性に「半減」の概念が採用されていたり、ゲームの終盤である重要な入力シーンがあったり…
これが2になると、シンボルエンカウント(しかも実力差が圧倒的有利な場合、触れただけで戦闘終了)や、ドラム式HPになったり、世界観を大事にするための個性的な状態異常バリエーションは、観ているだけでも楽しいし、
キャッシュカードの概念(敵を倒した時に得られるお金は銀行に振り込まれる)も、どこか現実っぽさがあるし、初心者に優しい要素。
挙句の果てにはピザのデリバリーサービスや、道具屋の看板。運送屋を呼ぶと言ったものまで追加されました。


2を巡るうえで欠かせないエピソード

詳細は「MOTHER2 ふっかつさい 記念対話」にて語られているのですが、MOTHER2が幻のソフトになりかねない状況になった所を
故岩田聡元任天堂社長がすくいました。当時はHAL研究所という会社の社長兼プログラマーだったのですが…
それでも4年間かけて開発した中身はほぼ完成していて、実際はそれを繋ぐだけの状態だったらしく。
繋がっていないのにもかかわらず、それぞれがしっかりとMOTHERしていたのは、それだけ土台がしっかりしていたからなんでしょうね。


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