サンサーラ・ナーガ

日々我人間(1)発売記念!

  

ゲームタイトル メーカー ジャンル ハード
サンサーラ・ナーガ JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント / アドバンス・コミュニケーション ロールプレイングゲーム ファミリーコンピュータ

アニメの巨匠が手掛けた、アニメを意識したシナリオ

『機動警察パトレイバー』や『攻殻機動隊』などで知られる、アニメーション監督の押井守と伊藤和典が手掛けた、アニメファンの取り込みを意識しているように、個人的には感じる。
キャラクターデザインは、当時ファミコン通信(現:週刊ファミ通)で連載を持っていた桜玉吉が手掛けている。
ストーリー自体は「尊敬を集める存在である「竜使い」となるべく、故郷の宝である「竜の卵」を盗み出し、村を抜け出すものの、実はダチョウの卵であり、途方に暮れた少年は、卵から産まれたダチョウの後を追う。」という所から、長い旅が始まる。


不親切だけど、アラもない。元祖育成RPG

最大の特徴をあげると
・フィールドを歩いた場所で出てくる敵が変わる
・竜を育成する。最初は託児所。倒した雑魚を食べさせて、大きくなったら一緒に旅へ。雑魚を喰わせて成長させろ!
・レベルという概念が無い主人公
卵から産まれた竜は託児所に預けられ、保母さんの指示によりその都度、竜の成長に合わせた雑魚を狩り、食べさせる必要が出てくる。
竜には「勇敢さ」や「道徳性」などのパラメータがあり、主人公の行動や食べさせる雑魚などによってこれらの数値が変化し、竜が命令を聞かなくなったり、臆病な性格になったりする。
倒した雑魚を食べさせずに獲物として持ち歩き、街の薬屋に売る事で換金することもできる。
主人公の場合は装備品の強化以外に強くなることはない。


立ち食いそば屋もある?!少ないながらも味があるキャラクターたち。

本作の世界には、東西南北の4ヶ所に「はらたま」と呼ばれる立ち食いそばチェーンがあり、そこがワープポイントになっていたり、重要なヒントをもらえる場所になっていたりする。
またこのゲームは一部を除き、街の人と闘うことも出来る。出てくる敵も、ドラゴンと言った真面目な物から、おちゃらけたキャラクターまで。観ていて飽きないのが面白い。


桜玉吉さん復活!

このゲームのイラストを担当しておられる「桜玉吉」さんの『日々我人間』が、『週刊文春』連載開始から3年を経て待望の単行本化!作風のみならず画風までもが回ごとに著しく変わり続けた作者の真骨頂がこの作品にあります。
おそらくこのゲームのイラストを見た後に、この漫画を読むととても驚くのではないだろうか。興味を持った方は、関連作品も是非購入していただきたい。


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