鉄拳

バーチャを取り上げたからには。

ゲームタイトル メーカー ジャンル コメント
鉄拳 バンダイナムコエンターテインメント 3D対戦格闘 鉄拳2VerBのオペコマの難しさよ…

避けて通れない道だった。

PKGというシンプルな組み合わせのバーチャファイターに対して、鉄拳の場合は四股で表現しているのが特徴。この部分にバーチャファイターとの差別化が上げられる。
当時はバーチャファイターが圧倒的に強かった時代。しかし当時のナムコの開発ノウハウ的には避けて通れない道だったと言える。当時のナムコの台所事情とソニーとの関係は色々と話が多く、面白い。
3Dならではの利点とは、単純に格好良く見せられる。少ない労力で最大限の結果が得られるのである。2D格闘の場合はグラフィッカーの能力に凄い左右される。上手な人は一週間で余裕でゲーム上で動かせる状態になるのだが、下手な人はそうはいかない。モーションさえ上手に作れれば、誰でも簡単に作れるのである。
当時は家庭用含め、3Dでも色々と出ていたのだが、力押しが強い状態だったので、効果的なものが激しくない…というか、酷い作品が多かった。そこをしっかり乗り越えられた点で、当時もう相当な手ごたえが部署内にあったのではないだろうか。
操作性も2D格闘ゲームと同じレバー後ろ入れ。2D格闘ゲームに馴染んだ層もすんなり戦えた。


初のオペコマ導入作品

鉄拳2と、鉄拳2VER,Bでは、業界初となる店員側によるコマンド操作で、中ボスを使う事が出来た。ちなみに鉄拳2の総勢キャラは23人。まぁ、似たようなモーションを持つ者同士の中での中ボスとはいえ、この部分は大きい。これもまた、バーチャとの差別化であると言えるであろう。後述の鉄拳タッグでは更にキャラが増えるのだが。
家庭用に至っては、プレイステーション史上初のミリオン達成ソフトであり、ハードの地位を向上させた立役者的作品であった。


個人的名作。鉄拳3

全世界で400万本を達成しただけでなく、家庭用のOPムービーに至っては国際的なグラフィックの祭典「SIGGRAPH(シーグラフ、Special Interest Group on Computer GRAPHics)」でも取り上げられたのがこの作品。この作品からは中ボスに完全新規のキャラも登場。
もう一つ大きい特徴として、実際の格闘家からモーションチャプチャーすることで非常にリアルで滑らかな動きを実現していること。鈴木みのる選手はゲームも好きだったからか、キング(プロレス)のモーションが本当に完成度が高い。ビジュアル的にはエディ(カポエラ)の完成度が素晴らしい。


ペアマッチがアツイ鉄拳タッグトーナメント

開発期間は短かったものの、完成度は素晴らしく高い。最大の特徴は「タッグ」の名の通り、2人でチームを組んで戦うこと。戦闘を行うキャラと、控えのキャラに分かれることになる。
個人的にオススメなのはペアマッチモード。当時発売されたサイバーリード筐体で導入した店舗は、内部の設定で最大4人で遊ぶことが可能である。
控えに入っているキャラは体力が回復するので、適度に交代した方が楽であり、タッグコンボだけでなく、いかに交代のスキを攻められないようにするかという駆け引きもある。
何で鉄拳TAG2は4人のカードデータを読み込ませるようにしなかったのかなぁ……。
技術的な問題なのかコスト問題かはわからないが、鉄拳TAG2でも宣伝をしておきながらその内容が不完全と言うのは、本当にいただけない。


鉄拳が今後目指す方向性とは。

ストリートファイターシリーズからまさかの豪鬼参戦という事まで成し遂げた鉄拳。今後鉄拳が長く愛されるための方向性とは何だろう。
ちょっと熱心にロケを回ればわかるが、鉄拳TAG,鉄拳TAG2が動いている点に、そのヒントがあるのではなかろうか。
ゲームバランスとか操作性を差し引いても、他のゲームと違い、過去の作品でも十分稼働に耐えうる作品なのだが、そのうえで上記に上げた2作品は、現役稼働店舗を今でも見る。
見た目の問題か。オンラインか。という事ではないという事であろう。鉄拳TAGのような自由度の高い対戦ゲームは、今アーケードにはなかなかない。
新商品導入が厳しいロケーションにおいて1作品導入を見送っても、十分稼働や売り上げに耐えうる、長く稼働できる自由度の作品が、今後鉄拳が目指すべき路線ではないだろうか。
そのヒントとなるであろう作品が、SNKプレイモアで出ているKOF98とKOF2002である。これらはTYPE-X版やネシカ版をさしおいて未だにMVS基板で稼働されている。
こういう1.2作飛ばしても長期稼働に耐えられる作品。自由度の高い作品の稼働を望みたい。


多分史上初?鉄拳2オペレーターコマンド紹介

・鉄拳2

右Pボタンと左Kボタンを押したまま、テストモードに入ります。[SUB-BOSS ACTIVATION SYSTEM IS RESET]の項目を[YES]にして終了します。
再度右Pボタンと左Kボタンを押したまま、テストモードに入ります。

[START TO MAKE SUB-BOSSES SELECTABLE]を[YES]にして終了します。
以後、店舗内で一番使用率の高いキャラクターが、使用可能となります。

・鉄拳2VER,B
テストモードから、ADS MODEを選びます。

以下に記載したコマンドを[2P側で]入力してください。
01,右Pを押し続けたまま左Kを押し続ける
02,レバーを→に短く入れて左Kを離す
03,レバーを↑に短く入れて左Kを押し続ける
04,レバーを←に入れたまま右P左Kを離す
05,(レバー←に入った状態で)スタートを押し続ける
06,レバーボタンを全て離す
07,右Kを押し続ける
08,左Kを押し続ける
09,左Pを押し続ける
10,右Pを押し続ける
11,レバーを↓に短く入れる
12,右Pを離す
13,左Kを離す
14,レバーを↓に短く入れる
15,右Kを離す
16,スタートを押し続ける
17,レバーボタン全て離す
18,スタートを押す
[NOW 23 CHARACTERS ARE SELECTABLE]というメッセージが表示されれば使用可能となります。


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