FIGHTING EX LAYER

自分が想像していたのと違っていたのだが、ゲームとして考えるとあえて難しい部分に挑戦しただけで賞賛に値する。まさにアリカらしい作品。

タイトル画面

ゲームタイトル メーカー 使用基板 稼働日
NESiCAxLive2 2018年11月29日
FIGHTING EX LAYER アリカ ハード 発売日
PlayStation 4 / Steam ダウンロード版 : 2018年6月28日
パッケージ版 : 2018年12月6日
Steam版 : 2018年11月30日

まさかの超最新作が、せりすけフリークで!(笑)

皆さん。おはようございます。こんにちは。こんばんは。セリスです。
前回は1986年のファミコンのゲームソフトでしたが、今回は一気に未来までカッ飛んで
2018年11月29日にアーケードでリリースされた直後で、かつ、PS4パッケージ、Steamと登場しているこのゲームを取り上げます。
みんな『星と翼のパラドクス』って思ったでしょー。やーい、ひっかかったひっかかった。(笑)


アリカ、まさかの格闘ゲーム復帰?

元々は「Unreal Engine」の練習として、「ストリートファイターEX」のキャラクターを何体か作成し、それをエイプリルフールの映像で出したら好評だったので、そのまま商品化までつっぱしったという、実にアリカらしい販売理由とスピード感だなと感じました。
今更セリスが語る必要もないが、アリカは1991年の「ストリートファイターII」から、現在に至るまで登場した数々の2D,3Dの格闘ゲームの基本的なフォーマットをほぼ完成させていた、西谷亮氏率いる元カプコンが中心のクリエイター集団。
そんな人達が様々な思いを込めて作った格闘ゲームとは。


基本の操作について

操作方法

6ボタン方式で、同時押しの投げ。下段ガード不可の中段。そして時代に併せてか、ダッシュとバックステップが追加された。(従来のシリーズでは無かった。)
ダッシュ中に弱攻撃を連打する事でオートコンボ。ゲージがあればスーパーコンボもオートコンボに織り交ぜられる。カプコンで最後に作られた某作品の物理演算の名残だろうか。

で、今回このコマンド入力の特徴は、【プログレッシブ】【クラシック】の2種類に分かれている。
アーケードのジョイスティックでやると慣れないうちは違和感を感じるだろうがレバー入力的な問題で暴発がしやすい代わりに、レバー1方向とボタンで技が出せるのが面白い。
パッドでやるとなると、この【プログレッシブ】の方が指が疲れなくて、操作が本当に爽快なんですが、アーケードは何せ基板がネシカですから、現行のEXVS2や、ストVみたいにパッドがつけられないのが惜しい所。


強氣システム

強氣システム

火事場の馬鹿力…という表現が個人的にはわかりやすいだろうか。これが冒頭で述べた、「あえて難しい部分に挑戦しただけで賞賛に値する。」という部分である。
戦闘中に特定の条件を満たすことで特殊な効果が発生するもので、ラウンドを跨いでも発動条件や効果が継続するのが特徴です。試合前にデッキをあらかじめ選択する形で、条件を満たすと該当のアイコンが光り発動するが、強力な強氣ほど発動条件は厳しくなっています。

詳細はこちらの公式サイトを…となってしまうが。
例えば「12回ダウンするとスーパーアーマーになる」「中PK同時押しの中段で4回触ると、ガードブレイクに変化する」等。組み合わせによって、自キャラの攻め方守り方。相手の攻め方守り方がガラっと変わります。よって攻め手としては相手の強氣に発動してもらいたくなければ、ダウンさせないような技で攻める必要がありますし、相手側はどうやってダウン攻撃を誘うかというフェイント(攻め)も出てくるでしょう。
もちろんキャラとの相性もありますし、自分の攻め方の問題で何通りものパターンが考えられます。この自由度の高さが凄く西谷さん…しいては、アリカらしい感じがします。


じゃあどこがセリスの想像と違っていたの?

ゲーム画面 ゲーム画面 ゲーム画面

例えばカイリの魍魎渦旋が連続入力じゃなかったり真空支配が無かったり、凶邪連舞や瘴鬼発動等3ゲージ消費の判りやすい大技が他のキャラでも無いっていう点でまず減点。
次にアリカ初「Unreal Engine」だから仕方ないとはいえ、EXのような画面端があると無いの中間的なステージ構成で無かったり、ファイティングレイヤーの様な囲まれている雰囲気でもない、普通の横向き格闘ゲームになってしまったのも減点。
自分が使った事がある。或いは頻繁に使う強氣がわかる工夫が欲しい点で減点。
そして、コマンドタイプは記録しておいて欲しいのと、下に解説があった方が判り易かったんじゃないかな…って所で減点。(Twitterでクラシックと思ったらプログレッシブだったというつぶやきをよく見かけた)
そして、強氣、コマンドタイプ等のモード選択時間が短い。インストカードとして強氣の説明が無いので、ジックリ選びたい人には減点かな…
そしてキャラクターの物量が厳しいのは見えていたのですが、それでもファイティングレイヤーの子もちょっと出してほしかったな…という所でこれは期待という部分で減点はなし。 という事で、ファミ通のクロスレビューで言うならば10点満点中の5点という所でしょうか。

ゲーム画面 ゲーム画面 ゲーム画面


とはいえ、これは一回はやっとかないと損。

リリースの背景には、鉄拳でお馴染の原田勝弘さんの背中押しもあった作品。
格闘ゲームの礎を作った人がもう一度1から作ったこの作品。
是非是非プレイしてみてください。

ウイリー直後の大泉さん並みに探り探り感の凄いプレイ動画です。(笑)

ウイリー直後の大泉さんって何?って人はこちらをどうぞ。


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