パイロットウイングス
俺(私)何やってるんだろう…教官。一発殴ってもいいですかね…。
ゲームタイトル | メーカー | ジャンル | ハード |
---|---|---|---|
パイロットウイングス | 任天堂 | フライトシミュレータゲーム | スーパーファミコン |
このゲームの凄い所
スーパーファミコンの性能をアピールするための意味合いが強い性質のゲームです。
後期バージョンではロムカートリッジに、スーパーファミコンの能力を拡張するためのロムが積まれているらしいのですが、
回転・拡大・縮小機能によってダイナミックに動く画面。距離感の表現。ガイドビームやリング、上昇気流など高低差のあるオブジェクト。
さらに地平線や雲などが描かれた遠景を消失点と連動させるなど…
当時のほとんどのコンシューマーゲーム機やソフトメーカーを唸らせたソフトであると言えるでしょう。
ゲーム概要
プレイヤーは「フライトクラブ」なる教習所に入会し、全4箇所のフライトエリアにおいて4種類のスカイスポーツの訓練を行っていきます。
例えばエリア1の場合は、ライトプレーンとスカイダイビングの基礎を学びます。
ただ、スカイダイビングでパラシュートを開かずに地上に激突すると「わざとやってませんか」と渋い顔で毒舌を吐くので、必見です。
と、ごく普通の教習が行われるのですが、エリア4をクリアすると、このゲーム最大のネタ要素と、この教習所の正体が姿を現します…
「なんでフライトクラブの会員が、軍も手を焼いているマフィアと戦わなければならないんだよ!」とツッコむところです。(笑)
ヘリの操縦方法は習っているわけないのですが、実は取扱説明書には、サラっとヘリの操作方法が載っていたりするんです。
そして突然始まるシューティングゲーム。当然やられれば、墜落して問答無用で「ゲームオーバー」です。
で、無事に救助すると涙を流されるわけですが、誰しもが発する最初の一言が、冒頭に書いたあのコメントです。(笑)
これで終わりかと思うと、更に難しくなったエキスパートモードが解禁され、風要素が加わったり、滑走路が凍っていたり雪が積もっていたりと。
助けた恩など忘れたかのように鬼畜な教習をやらされます。
…と言う事は…
以前ゲームセンターCXで有野課長がチャレンジしたのですが、
きっと当時のプレイヤー同様に「麻薬シンジケートと一緒に、フライトクラブを攻撃したい気分」だったと思います。
そしてクリアをして、無事にエンディングを迎えると、主人公が軍隊の中を進んで栄誉ある称号を得るというエンディングになるのですが、
こいつら全員1発ずつぶん殴ってもいいですかね。
・・・・・・・・・・・・で、フライトクラブはどこ行った?
せりすけポイント
ゲーム業界における「リアル系シミュレータ」の先駆けになった作品とも呼べるかもしれません。
同時に、冒頭でも述べましたように、スーパーファミコンの性能をアピールするための意味合いが強い性質でした。
それゆえにそのゲーム性の良さが地味なプレイ画面からでは伝わりにくく、売り上げはかなり苦戦していたと聴きますし、
ゲームセンターCXの有野課長の挑戦を見ても、極秘指令以外は、かなり絵面的にも地味さが否めませんでした。
とは言え、本作にはひそかなファンも多く、個人的には「Nintendo Switch」や、ロケットベルトは「VR」で楽しめそうな作品に感じる。
何処かのメーカーさん。VRロケットベルトなんてどうですかー!