Dance Dance Revolution 2nd MIX(LINK Version)

伝説はここから始まった。

タイトル1 タイトル2 東芝EMI

ゲームタイトル メーカー 使用基板 稼働日
Dance Dance Revolution 2nd MIX
(LINK Version)
Konami Amusement SYSTEM 573アナログ 1999年1月29日 / 1999年4月28日

足でプレイするアーケードゲーム

かつてファミリーコンピュータで、1986年にファミリートレーナーがバンダイから発売されて時は13年。
東芝EMI(現EMIミュージック・ジャパン)の「Dancemania」シリーズとのタイアップで実現した、クオリティの高い楽曲に併せて画面上を流れる上下左右の矢印に対応するフットパネルを、タイミングよく踏んでいくゲーム。
当時はダンスミュージックブームもあり、ゲームファンのみならず一般層にも受けていた。(3rdMIX稼働後も、意図的に2ndMIX据え置きの店がそこそこあった。)
その理由は、やはり斬新なインターフェース。普段ゲームセンターに来ない客層がプレイしに来る程の話題性にもなり、
ニュース番組やバラエティ番組にも取り上げられるほどでした。


選べるモードは三種類。出てくる楽曲も少し違う。

プレイモード1 ALL MUSIC 遊び方説明

最も大きな差は、1stの収録曲が11曲に対して、33曲まで増えた事である。そのためゲームモードによって隠し曲の扱いが大きくなり、プレイヤーのスキルに応じた隠し曲が出せる点も、初心者上級者を気にさせないやり易さと面白みに繋がりました。
EASYはゲージが0になってもゲームオーバーにならず、最後まで確実にプレイできます。(デフォルト1曲設定)
よって、NORMAL,HARDが基本的なモードになります。
プレイステーションメモリカードユニットが搭載された筐体の2ndLINKというバージョンになると、HARDに限り「ALL MUSIC」モード(後述)が出せます。


では、実際にプレイしよう。

選曲画面 ALL MUSIC さぁ、挑戦!

「ALL MUSIC」を入力しなかったり、HARD以外のモードでは、1枚目の写真。ステージ毎に選べる楽曲が変わっていく仕組みになっています。
HARDで「ALL MUSIC」を入力すると、隠し曲を含めたすべての楽曲が選べるようになります。(何回でも選択できます。)
楽曲を選んだら、いざスタート!ここから、このゲームの面白さの真骨頂が観られます。
画面の下から上に上がってくる矢印のマークが、画面上部のタイミングを現すマーク(ステップゾーン)に重なった時に指示された方向を踏めばOK。
同時に2個出てきた場合はジャンプして踏む。これを同時踏みといい、難度を上げる要素の一つである。
指定された矢印と関係ない他のパネルを踏んでも、矢印マークさえそこに無ければミス扱いにならないため、ステップのアレンジは自由自在なのです。
くるーっと回転したり…譜面を覚えて背面プレイ(画面を背にギャラリー側を向く)をしたり…
果ては本格的なストリートダンスのステップをDDR上で実現したり…クリア時のロースコアを競い合ったり…
しまいにはコスプレやタンバリンと併せたりなどと言った事まで…
プレイの幅はプレイヤーの想像力に応じて広がっていきます。
その上でプレイヤーのスキルに併せて(例:C以下の評価を出す。FINAL STAGEの直前のステージで、S評価又はSS評価を出す。FINAL STAGE開始時点で、3000万点以上の得点を出している)出現する隠し曲が変わるので
プレイヤーのスキルの違いや、遊び方の違いに応じて変化していく出現楽曲の違いが、また面白い所でもありました。
そう考えると直近のDDRは、あらゆる面で作業的になっているのは否めないですね…。

ending1 ending2 ending3

設定された楽曲数を無事踊りきると、エンディング画面になります。
この時に流れる曲が、まさか後の作品である「DDRX3 vs 2ndMIX」にて、アンコールEXTRAになるとは…
まぁ、家庭用移植版だと踏めたんですけどね。(苦笑)


その他要素

モードセレクト EDITセレクト PARANOiA

1枚目。当時2人プレイやダブルプレイを選ぶ際は、スタートボタンを押すときに、両方の選択ボタンを押したままスタートを押さないとできませんでした。
2枚目。プレイステーションのメモリカードを接続した時に出す事が出来る画面。特定の楽曲に置いて選択時にボタンを押し続けると、このように正規の譜面データと、メモリカードに保存した自作のステップデータを選ぶことが出来ます。
3枚目。真のDDRファンしか知らない偽パラMAX。個人的にはこれはこれで残しててもいいと思うんだけどなぁ。名残で。
他にも冒頭でアップしてます2枚目の写真ですが、当時今よりずっと人気が無かったbeatmania2DXと、このDance Dance Revolution 2nd MIXで、セッションプレイが出来たのはご存知ですか?
当時有名なお話として、開発している場所が、Dance Dance Revolutionは神戸に対し、肝心のbeatmania2DXは神奈川にあった…。要するに直前まで、何のやり取りも無しで単独の開発を強いられました。実際、お互いの担当者が共同で作業を始めたのが業者向け展示会の1週間前…通信で繋がって何とか動き始めたのが展示会3日前。
しかし事件は起きた。展示会開催前の2日間で調整とバグチェックを行ない、展示会前日の朝に完成……と思ったら「あれ?ランプが点灯しない…」まさかのバグ発生!慌てて神奈川の開発現場へとんぼ返り。結局全てが終わったのがまさかの展示会開始数分前…。
いやはや。当時からの両ゲームのプレイヤーにとっては、今でも忘れられない思い出なのですが、肝心のゲームについて、Dance Dance Revolution 2nd MIXの版権曲はともかく。それ以外のコナミオリジナルが選べられる訳でもなく。2DX側に対するメリットが薄かったような気がします。
対するDance Dance Revolutionですが、2DXの曲はセッション時のみでしか選択できなかったうえに、現行ではセッションプレイで選べた楽曲はほぼ全滅……。何曲かは復活してもいいじゃないか!って言いたくもなるんですが、楽曲的に色々とややこしそうな事情も絡んでそうなので……でも今の筐体で踏んでみたいなぁ…「ska a go go」と「GRADIUSIC CYBER」…。あ、いや、どちらもANOTHER楽曲バージョンはご勘弁いただきたいのは事実ですが。

モードセレクト EDITセレクト PARANOiA

「ALL MUSIC」を使用せずに、特定の条件を満たすと2枚目のようにインターネットランキングの案内が出ます。
メモリカードが接続されていれば、そのまま記録されるんじゃなかったかな…?
3枚目はネームエントリー。ある意味現行のDDRで言うLEVEL-20とも言える難易度。この微妙なタイミングで泣きを見た方は数知れず…トホホ…


時は流れ…DDRX3登場。

モードセレクト タイトル画面 PARANOiA Revolution

2011年12月『DDR 2ndMIX』が、独立したモードとしてまさかの復刻。
2012年6月20日のアップデート後から、シリーズでも人気の高いボス曲シリーズの「TRIP MACHINE」と「PARANOiA」のDDRX3での新曲が、「2ndMIXモードの隠しボス曲として乱入する」と言う設定で追加もされました。
当時色々な事情で2ndMIXに対するプレイヤーの警戒が弱まっていた時のまさかの追加。当時は大いに盛り上がった記憶があります。


Dance Dance Revolution 2nd MIX テストモード

メモリカードオプション コインオプション ゲームオプション

1枚目はメモリカードオプション。ここから筐体に登録することで、メモリカードが無くても筐体に登録されたEDIT譜面が遊べます。
2枚目はコインオプション。この頃のプレミアムって…なんだったっけ?
3枚目はゲームオプション。実はこの頃は店舗側でMAX5曲設定とか出来たりしたんですねぇ。やってる店があったかどうかは知りませんが。(この頃はEXTRA STAGEはありません。)


せりすけポイント

足でプレイするというユニークなスタイルは、初代の時点で完成しており、2ndMIXのサウンドトラックは約50万枚を売り上げ、「世界で一番売れたゲームミュージックのサウンドトラックCD」として、ギネスに認定までされました。
また、EDITが不可能なbeatmania・pop'n musicシリーズとは異なり、踏んでも何か音が出るゲームではないため、自由にシーケンスデータを作成できるEDITモードは、当時の上級者プレイヤーにとっては夢の様なモードであり、プレイスタイルの幅広さを決定づけたとも言えるかもしれません。
当時製作側は、「こんな恥ずかしいゲーム誰がやるんだ?と疑心暗鬼だったようですが、誰かがやっていると「じゃあ自分もやってみようか」となる日本人の国民性と、当時の世相には案外合っていたゲームだと思われます。
その後色々と方向を模索し、6パネルの物や、特定のアーティストとタイアップした作品(これとかこれとかこれ)や、Kinect for Windowsの初めての商業利用作品「DanceEvolution」も出るのですが、根本的な解決が難しい盗撮問題や、楽曲の追加スピードが遅く、また遊びの幅が減ってしまった事や、ダンスのモーションがかなり本格的で容赦なかったので、結果として音楽ゲームとしての問題点だけでなく、時代背景における様々な問題点も露呈。
現在稼働している「DANCE RUSH」も苦戦しているので、厳しくも温かい目で見守りつつ、このゲームが流行った当時が異常だったという事と、当時の思い出に敬意を表して、最後に下に載せた動画の方をご覧ください。それでは今回はこの辺で。それでは~。


実際のゲーム画面





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