頂上決戦 最強ファイターズ
細かい所に調整不足はありますが、携帯機として考えると高評価です。
ゲームタイトル | メーカー | ハード | 発売日 |
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頂上決戦 最強ファイターズ ~SNK VS. CAPCOM~ |
SNK | ネオジオポケット | 1999年12月22日 |
SNKとCAPCOMがタッグを組んだコラボレーション作品の第二弾
みなさんおはようございます。こんにちは。こんばんは。セリスです。
今回はこちら。『頂上決戦 最強ファイターズ』です。
上段3枚目を見て判りますように、メインにあたる対戦格闘のモードである「トーナメント」。ミニゲーム・サバイバルモード・タイムアタックなどをまとめた「オリンピック」が用意されています。オリンピックでは、本編に参戦できなかった両社のキャラが複数登場しており、ここで好成績を取ることで溜まるポイントを使って、各キャラクターの追加超必殺技を購入する事が出来ます。
実際のゲームについて
8方向レバーで2ボタン。ボタンを押す長さで弱と強が切り替わるシステムで、コンボなどのタイミングはなるべく違和感が無いように調整されているので、操作性自体は快適です。
隠しキャラクターを含めた登場キャラクターは26人。更にBGMやステージ背景もオリジナルに準拠したものが用意されており、更には試合前のイントロや勝利メッセージ、エンディングなどの演出も非常に豊富となってます。
ゲームシステムについてですが、3つのスタイルから1つ選ぶシステムです。
写真で使っているのは「アベレージスタイル」と言う物で、ダッシュはステップで、気力ゲージを溜めると溜めた量に応じて「超必殺技レベル1」「超必殺技レベル2」が使用可能になってます。
他にも「カウンタースタイル」はダッシュはなく、気力はレバー下+ABで任意に溜められます。その上で体力ゲージが点滅すると、「超必殺技レベル1」が打ち放題となります。
更にもう一つ「ラッシュスタイル」はダッシュはランで、気力は3本までストックすることができます。弱攻撃から強攻撃へつなぐ事ができる「チェーンコンボ」が最大の特徴で、ここから特殊技や必殺技につないでさらに攻めを継続することができます。ストックしたゲージを消費して「超必殺技レベル1」と「ガードキャンセル攻撃」を使うことができますが、攻撃力が低下する補正があり、「超必殺技レベル2」は使えません。
実際にやってみてどうでした?
まずキャラクターについて。『サムライスピリッツ』から2人と『月華の剣士』から1人、『ヴァンパイア』から3人選出されており、ドリームマッチ感は高いです。
また必殺技などの演出でも多数のキャラクターが登場するというニクイ仕様。例えばモリガンのダークネスイリュージョンでリリスが出てきたり、一条あかりの「劾鬼・百鬼夜行」に至っては、レッドアリーマーや骸、天草四郎時貞などの面子が続々と登場し、最後にメタルスラッグがあかりを轢いて去っていくという面白い演出になっています。他にも解禁されていくミニゲームの中には『魔界村』のアーサーや、『サムライスピリッツ』の柳生十兵衛が操作できるものがあります。
更に「超必殺技レベル2」として、ギースの「レイジングストーム」が「サンダーブレイク」に変化したり、ベガの「サイコクラッシャー」が「ファイナルサイコクラッシャー」に変化したりしますし、画面を見ての通りキャラクター1人1人。背景の作りこみも丁寧なのがわかります。
問題点
隠し要素の解禁が非常に面倒くさい。
これに尽きると思います。
修理サポートも終了し、中古としてしか流通されなくなった今、「トーナメント」と「オリンピック」を何回もやりこむことになります。
一応、救済措置として本体が2台(1台要モノクロ)。通信ケーブル。『激突カードファイターズのコンプリートデータ』が用意出来れば大幅に楽にはなるのですが…
ゲームバランスについては、ある程度ネオジオポケットの操作性にさえ慣れてしまえば「ラッシュスタイル」一択になってしまいます。
例えばテリーが「弱キック→強キック→強パンチ→バックスピンキック→ファイヤーキック→パワーダンク」という何処かで見たことあるようなコンボを叩き込むことが出来まして。一つのコンボの中でCAPCOMのチェーンコンボにSNKの通常技キャンセル特殊技が一体となっており、非常に強力なモードとなってます。
まとめ
連動を「目的」としてしまったがために、ちょっと解禁が面倒になってしまったのは残念です。とは言え、「携帯機だからと甘く見られたくはない!」という意気込みが伝わってくる徹底した作り込みは本物です。
埋もれておくには勿体ない部分もあるので、興味があれば是非、格闘ゲームの部分だけでもプレイしてほしい次第です。
それでは今日はこの辺で。ではでは~。