46億年物語 はるかなるエデンへ

よく言えばシンプル。逆に言えば少々地味。でも丁寧に作りこまれています。オススメ。

タイトル1 タイトル2 タイトル3

ゲームタイトル メーカー ハード 発売日
46億年物語 はるかなるエデンへ SQUARE ENIX / アルマニック スーパーファミコン 1992年12月21日

進化の喜びをシンプルに感じられる逸品

みなさんおはようございます。こんにちは。こんばんは。セリスです。

さて、たまには本題に沿った前振りを。世の中のメカニズムは「解答の無限延期」によって成立しています。
例えば企業はより良いスタイルの物をリリースし続けます。消費者は今度こそベストなものだと思います。
するとすぐに、「あれはベストではなかった。こっちの方がベストである。」と企業は言うのです。
一度この波に飲み込まれると、抜け出すものはなかなか難しいです。
丁度、どこぞの宗教の尊師様が離れ始めた人を繋ぎ止めるために奇跡を見せるのと同じことです。
いくら「お父さん(お母さん)の若い頃は…」と説教しても無駄です。例えば暑い夏の時季。お父さんの若い頃にエアコンがあれば、その時点で欲望は成立していたのですから。ただただ、運に過ぎない訳です。
となると、今世の中に存在する商品のほとんどが、特に必要としない物なのではないですか?と、あなたは言うかもしれません。商品が欲望を産むのであれば、そんな商品は無い方が良いのではないですか?と言うかもしれません。
ピンポーン。その通りです。と、少なくともセリスは思っています。間違いありません。
ゲームと言うある意味最も不要であるかもしれない物を生業とする私が言うのだから間違いありません。

さて、前振りはこれ位にして、今回はスーパーファミコン。『46億年物語 はるかなるエデンへ』
「生物の進化過程の追従体験」をキーワードにした、アクションRPGゲームとなります。


最初は小さな魚から始まります。

ゲーム画面1 ゲーム画面2 ゲーム画面3

ゲーム画面4 ゲーム画面5 ゲーム画面6

ゲーム画面7 ゲーム画面8 ゲーム画面9

基本的にこのゲームは、『敵を倒す→肉を食う→経験値を貯める→進化で強化→ボスと対決!』の繰り返しです。
アクションRPGなのでテクニックも大事ですが、経験値を貯め、進化をして強化する事が一番大事です。
「育成+横スクロール」の非常にシンプルなシステムである事から、題材の壮大さに反しとっつきも明快です。
序盤の攻撃アクションは、二段目の写真の通り基本的に噛みつきか突進です。真価が進むにつれて、ジャンプや蹴りや殴りが追加される程度。進化による育成要素に重きが置かれたバランスとなっていますが、バトル自体は大味です。
進化自体はアクションステージでもボスバトル中でも関係なく行え、小さなものでもよいので進化。または退化をすると、HPが変化後の最大値まで回復するという仕様もあります。
なので一例といたしましては、ボス戦などに入る前にある程度経験値を貯めておき、ピンチに陥ったときに、一番安いツノなどを付け外しするだけで、簡単に全回復する…何て事も出来ます。


ボスを倒せば次の進化へ!

ゲーム画面10 ゲーム画面11 ゲーム画面12

ゲーム画面13 ゲーム画面14 ゲーム画面15

無事にボスを倒すとステージクリア。流石に後半はそうもいきませんが、「しっかり進化させていればちゃんと勝てる」バランスです。
アクションへの慣れが多少必要となり、後半になるとそのアクションもかなり難易度が上がります。ただ「進化による回復」を適切に使えばそこまで露骨に苦しむことはなく、それを前提としたバランスを取っているのかもしれません。さてさて、両生類の世界では、どんなことが待っているのでしょうか…?


せりフリでの点数は10点満点中7点!

グラフィックやサウンド等デザイン周りは、当時「ドラゴンクエストV」に隠れてしまったのが残念な位素晴らしいです。
また、生き物を育成して成長させて進化をさせる…というこれまでにないルールは、育成ゲームの要素も入っているので面白いと思います。
減点対象としては、倒した敵の肉を食べる動作がやや難しい事と、よく言えばアクションゲームとして余計なギミックは排除しているものの、悪く言えばアクションゲームとして単調になりやすいので、そこを減点させていただきました。
とはいえ、このシンプルな要素を持ったゲームは、世代関係なく気楽に楽しめる出来なので、興味があれば是非プレイしてみてください。

それでは今日はこの辺で。ではでは~。


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