ドラゴンボール3 悟空伝

ストーリーが一部アレンジされているのですが、ボリュームに関しては多分シリーズ1だと思います。

OPデモ1 タイトル OPデモ2

ゲームタイトル メーカー ハード 発売日
ドラゴンボール3 悟空伝 バンダイ / トーセ / D & D ファミリーコンピュータ 1989年10月27日

年内最後の更新です。

『メリークリスマス』
みなさんおはようございます。こんにちは。こんばんは。セリスです。
いやあ年末ですな。暮れも押し迫ってきて年内最後のせりフリの更新です。振り返ると去年はこんなクソ寒いゲームを紹介しておりましたが、今回は大丈夫です。

今回は前回の流れを汲んで、私が子供の頃よく年末に特番が放送されていたタイトルと絡めまして、こちら。

『ドラゴンボール3 悟空伝』

結構ドラゴンボールの映画がO.Aされていたんですよね。必要以上にカットされてて戦いのシーンしかなかった記憶があるけど。
さて、この『ドラゴンボール3 悟空伝』。カードバトルRPGシリーズは、これより一個前の1988年にリリースされた「大魔王復活」から、1993年にリリースされた「サイヤ人絶滅計画」までの合計6作がファミコンでリリースされていますが、幼年期の原作第1話から、成人期の天下一武道会優勝までが描かれており、(個人的には)ボリュームに関してはシリーズ1なんじゃないかなぁ…って思っております。
更にシナリオの特徴として、ゲーム用にアレンジが施されております。例えば、兎一味、ピラフ一味、レッドリボン軍などはピッコロ大魔王の支配下になっており、天下一武道会も廃止に追い込まれております。それに伴い、序盤中盤の悟空達の目的は、天下一武道会を復活させることに変更されております。
原作の武道会はそれぞれ別の大会。「腕自慢武道会」と「武道選手権大会」に名前が変えられており、最後のマジュニア戦が行われる武道会が、初出場の天下一武道会となるわけです。


序盤はお使いイベントでイライラするかも。あと悟空が弱い。

マップ

ゲームが始まりますと、こんなマップになります。カードには攻撃用のドラゴンボール攻撃種類の流派防御力の漢数字。3つが振り分けられております。マップでは選んだカードの星の数だけ移動バトルでは双方が指定の枚数のカードを出して星の数で勝った側が攻撃できるルールです。
止まったマスに応じて、「戦闘」。「修行」。「アイテム入手」。といったイベントが起こり、戦闘については何もないマスで発生することもあります。
ただ、問題なのが戦闘です。

戦闘1

まぁこんな風に戦闘に入るんですが…

戦闘2 戦闘3 戦闘4

伝わりにくいんですが、電子コミックのように1マス1マス描かれるため、漫画みたいと言えばいい感じに聞こえますが、スキップ不可なので結構時間がかかります。しんどいです。
で、仕方がないと言われたらそれまでなのですが、悟空が非常に弱いのです。原作では苦もなく倒した山賊や大牛相手にも死の危険が付きまとう程に貧弱です。
それなのに原作無視で序盤からこんな「ウサギだん」とか言って出てこられるうえに、運が悪いと1発死も起こりうるので、序盤で心が折れる人が多数。
敵のマスに関しては確実に出現するので、空白マスでエンカウントしない事を祈りながら調整すれば何とかなるのは救いですが、逆にレベルを上げると、今度はステージ毎に設定されているレベル制限に引っかかるので、安全に進める事が出来ません。

レベルアップ

更に子供たちの心をへし折る要素として、レベルアップ時のパラメータ振り分けがあります。実はこれ、うかつに割り振っていると中盤位から徐々にキツくなるのです。
特に「スピード」が攻防共に大きく影響するので、スピード特化にすれば雑魚戦だけなら無双可能なのに対し、ボス戦においては何故かスピードの影響が小さくなるため、ボス戦が非常につらくなります。
逆にスピードを育てないと、他を上げた分ボス戦は楽になっても、今度は雑魚戦がつらくなる。完璧な矛盾を抱えております。
そして「タフネス」がほぼ完全に罠ステータスで、悟空のステータスを基準にボスのステータスが設定・補正を受ける為、うかつにタフネスを上げると敵も固くなり、逆に全く上げないでいると今度は雑魚相手でも大ダメージを受ける事があるので、子供たちを非常に困惑させました。

攻略サイトなどを調べると、「スピード」をメインに「タフネス」少量。ボス対策で「パワー」や「テクニック」を育てるのが無難な様子。こんなややこしい設定の為、単純に育成が面倒になっているのに加え、説明書にもそれぞれ何に影響があるのか一切説明もなく、フィールド上のレスポンスの悪さや、3Dダンジョンの操作性の悪さがイライラに拍車をかけます。

会話1 会話2 会話3


とは言えまったく遊べない出来という訳ではないのです。

会話4 会話5 会話6

子供たちの視点で考えれば、ちょっと可哀想だな…というトラップや、細かい点での判り難さはありますが、イベントやキャラクターが豊富ですし、原作を読んだ方でも楽しめるアレンジストーリーになっておりますので、コミックと比較しながら読むのも面白いかもしれません。
大魔王復活の時のようなゲームオーバー乱造は無いですし、当時の年代で考えても、サウンドの評価も高いので、機会があれば一度遊んでみてもよい作品である事は確かです。
なお、ワンダースワンという携帯ハードでリメイクされてますが、本体ともども入手が困難な点に注意。

さて、2019年のせりフリの更新はこれが最後です。次回1月8日にお会いしましょう。
ではでは、よいお年を~。


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